部屋調査A
 

気を取り直して再び机を調べる4人。
乾が一つのDVDを見つけた。
そう、あのトラップDVDである。
「DVDか…」
「確か向こうの壁の近くにテレビとビデオデッキがあった筈だが」
真田がそう言って顔をそちらに向ける。
そこには壁一面といっても過言ではないほどに大きなテレビがあった。
「だ、大画面…やな…」
謙也の顔が引き攣る。
「まあ俺様の別荘だしな」
「それを当たり前のような顔をして言える跡部が怖いんやけど!?」
謙也がそう言うものの相手にはされず。
「とりあえず見てみよう」
乾が声を掛けて場を収めると、DVDデッキにDVDをセットした。
暫く読み込み、再生がスタートされる。
『なるほど、SUNDAYじゃねーの』
『なるほど、SUNDAYじゃねーの』
『なるほど、SUNDAYじゃねーの』
『なるほど、SUNDAYじゃねーの』
『なるほど、SUNDAYじゃねーの』
エンドレスで流れ続ける跡部の映像。
まさにずっと俺のターンである。
「な、何だこれは…!」
「何故赤也が後ろに映っているのだ!」
画面の後ろの方にさりげなく映っている切原にツッコミを入れる真田。
しかし恐ろしいSUNDAYじゃねーの。
次第に笑いが込み上げてくる。
「…ふ、りくっ、理屈じゃな…っははは」
「堪えきれん…!あっははは!」
「ふはははは!無様だな跡部ぇ!」
「お前ら、笑うんじゃね…!くっ」
他の人に釣られて笑う跡部。
『全員、アウト』
全員鉄拳を食らった。



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