部屋調査
 

暫くの間部屋の中を見て回っていた4人。
乾が声を上げた。
「それぞれの机の中を見て見ないか?」
「それもそうだな、何か役立つものが入っているかもしれん」
自分のネームプレートが置かれている机を調べ始める4人。
「何だ、この封筒は」
跡部が不思議そうな声を上げた。
「何や、何かあったんか?」
隣の机を調べていた謙也が首を傾げた。
「封筒があった、が…」
「封筒?」
跡部の周りに3人とも集まる。
謙也は今まで封筒の罠なんてあったか、思い出そうとしている。
「どうやら中に何か入ってるみたいだね」
乾が僅かな封筒の膨らみを見て言う。
「ああ、開けてみるか?」
「え」
謙也が止めようとしたが既に跡部は封筒を開けたあと。
「何だ、写真か?」
「これは…」
「た、たるんどる!」
「え、何や?何の写真なんや?」
見えていなかった謙也が横から覗き込んだ。
「…ゆ、侑士…」
そこには足の綺麗な女の人の足をガン見している忍足が写っていた。
救い様がない。
謙也は跡部をそっと見やった。
「………、いい、度胸だな忍足」
怒りのあまり口元が笑みを称えている跡部。
通常ならこの反応も納得できる。
しかし今は笑ってはいけない。
怒り故の笑みですらアウトである。
『跡部、アウト』
「このゲームが終わったら、忍足には覚悟してもらわねえとな…」
別の意味で恐ろしいことになりそうな予感がした。



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