着替え
 

「さて、皆さんに大事なお知らせ!今日はこっちで用意した服に着替えてもらうよ」
「服?何処にあるんだ?」
「部屋を出た着替えボックス内に」
さあキリキリ歩く!と泉李に急かされ、部屋を出た4人。
「じゃあこのボックスの中で着替えてもらうから。場所は自分の学校の校章の場所で」
「罠っぽいな…」
「けど此処で動かんのもなあ…」
渋々4人はボックス内に入る。
ちなみに防音対策バッチリな為、中で何が起きているかは把握出来ない。
「しゃららら、素敵にー」
BGMの如く泉李が歌う。
暇でしょうがないようだ。
「あ、着替え終わったらそのまま待機しててね。呼ばれるまで出て来たら駄目だからね?」
念を押すように泉李は言い、カメラの準備をする。
「そろそろ良さげ?じゃあまずは謙也君から!」
右端のボックスが開く。
中からは黄色の全身タイツ姿の謙也が出て来た。
「……じゃあ次は乾君ね」
「頼むからツッコミ入れて!」
謙也のことを黙殺した。
乾は何故か縛られていた。
「……そっちの人?」
「ち、違うんだ!誤解なんだ!」
必死な乾をスルー。
「えー…じゃあ跡部君」
「………あーん?」
ドラ○もんの着ぐるみ姿の跡部が出て来た。
「うわ、似合ってるのがまた…」
「俺様に似合わねえ服なんざねえ」
「ビキニとかは?」
「………」
そのやりとりに肩を震わす謙也。
乾も若干にやけている。
『乾、忍足、アウト』
「笑ってないやん!笑ってないやん!」
「判定してる人に言ってマジで」
しれっと返す泉李に、謙也は何も言い返せなかった。
「さてラストは弦ちゃんだね!やふー」
「…………」
「あれ、弦ちゃん?」
「……………」
「………返事がない、ただのしかば」
「言わせない!」
「あ、弦ちゃん」
勢いよく真田が現れた。
真田の姿を見た瞬間、全員が吹き出した。
「わ、分かってはいたけど…っ!これは、酷…!」
何故か真田は某魔法少女の格好をしていた。
『跡部、乾、忍足、アウト』



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