淡々
 

4人が過ごしている部屋のモニターがいきなり電源が入った。
『皆、油断せずにここまで努力しているようだな』
「手塚…っ」
乾が驚いたようにモニターを見る。
『そんな皆の為に、とある文を読もうと思う』
そう言い、手塚は携帯を取り出す。
『俺の嫁は千鶴ちゃん。ほわいとすと〜ん』
「ほわいとすと〜んて、まさか…」
謙也が頭を抱えた。
『俺は千鶴ちゃんが好きや。どんくらい千鶴ちゃんが好きかと言うと千鶴ちゃんのみを攻略出来るR20指定のボイス付きゲームを作成出来るくらい好きや』
「基準が分からん!」
『あの滑らかで、きめ細やかな肌…揺れるポニーテール…パッチリとした目に意志を貫くその姿…まさに絶頂!』
無表情に、しかし力強い声を出しながら手塚は淡々と読み上げる。
『三次元の女の子にこないな気持ち、持てへんかった…。千鶴ちゃんのおかげや。感謝しとる。千鶴ちゃん最高や。千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん千鶴ちゃん』
「怖いわ!」
そう叫ぶ謙也の傍ら、真田にはこの文が何か分かって笑っている。
「白石の、ブログ…っwww」
『真田、アウト』



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