「えくすた…っえくす…っ」
「…何だ、この声は」
何処からか聞こえてくる声に跡部が眉根を寄せた。
「どうやら、向こうの廊下の方から聞こえてくるみたいだね」
「そのようだな」
乾と真田がそう話すが、唯一心当たりがある謙也は疲れたような顔をしていた。
「見に行ってみるか?」
「いや待ってくれ、罠だという可能性も捨てきれない」
「しかし、このまま聞いてるだけでは…」
謙也はそんな3人を眺めるだけに留めた。
自分は誰がいるのか大体予想はつく、むしろ彼しか心当たりはいない。
「それでは行くぞ!」
真田が意気揚々と声を上げる。
4人で声がする方へと歩き出す。
次第に声は大きくなり、人影が見えてきた。
2人いるようだ。
「えくすたしー!」
「ええ線行っとるで、切原クン!もっとエロスを込めて!」
「んんーっえくすたしーっ」
「そうや!んんーっ絶頂!」
「増えとるーっ!!」
謙也がツッコミを入れる。
その横では跡部がニヤニヤと楽しげな表情で見てきている。
『跡部、アウト』



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