「刹ですこんにちは」
「こんにちは、白銀です。…あまり固くならないでください」
「あばばば…無理です!」
今日は凄い歌い手さんとオフ会だったりする。
その歌い手さんとは!
今この目の前にいる白銀さんだばばーん。
またの名をミラPとも言います赤丸チェック、テストに出るよ!
……うん、すっごい緊張してて自分が何を言っているのか全く分からないや!
とにかく白銀さんは私の憧れPart2にランクインする人だ。
あ、Part1は勿論国光君だよ。
ただ音域が広いだけで歌い手デビューしていいのか迷ってたときに白銀さんの動画を見て思ったんだ…私もこんな風に動画を投稿したいって。
きっかけは国光君だったけど背中を押してくれたのは白銀さんだから本当に感謝してる。
…いやしかし白銀って聞くとモノクロームファ〇ターを思い浮かべるよね!
え、浮かべない?
いやまあ浮かべないならいいや。
しかし白銀さん綺麗な人だね是非お友達になりたい。
聞けば年も同じらしいし。
うーん…とりあえずオフ会なんだからお話沢山しよう。
「白銀さん、何だかすいません。急にオフで会いませんかなんて誘って」
「いえ、私もいつかお会いしてみたいなと思っていたので」
……!
白銀さんマジ白銀さん!
優しいよマジで。
柳君とは違うな…いや、こんなこと考えてたら柳君に開眼される…、いないけど。
「あの…出来れば敬語はなしでお願いできますか?何だか無理している感じに聞こえるので」
「え、本当にいいんですか?私真面目に暴走しますよ」
「構いませんよ、刹さん」
「いやっふー!白銀さんからタメ口許可いただきましたやったね!」
それにしても白銀さんを以前何処かで見掛けた気がするんだよね…うーん、何処でだったかな。
青学にいるより前だから立海で……あ。
もしかして生徒会にいた亜久津さん……!?
いやでもまさか、だって亜久津さんって普通にリア充してらっしゃった筈だよね?
うん、違うな絶対違うよ。
ていうか私がそう思いてえええ!
気付かなかった自分が恥ずかしいじゃまいか…!
「実は白銀さんに憧れてて本当に会えるなんて思っていなかったから今テンションがうなぎ登りですいえー!」
「私もオフ会の誘いが来るとは思わなかったからびっくりしました、刹さんが同年代だって知って更に驚きましたよ」
「私も!…だって凄い大人っぽいよ白銀さん」
ありがとうございます、なんて微笑む白銀さんが好みドストライクです本当にありがとうございました。
心のシャッターを連写しながら私は騒いだ。
…うん、お店(某ファーストフード店)中の視線が痛いね!
けど気にしたら負けだ。
「……それで、よかったら私とコラボしませんか?」
話の流れ、むしろテンションが高ぶったあまりにコラボを持ち掛けてしまった…だと…!?
今からでも遅くはない、今の発言を取り消せ私!
さあ頑張れ私…出来ねええええ!
あんなに綺麗な瞳をしている白銀さんに今更何でもないですとか言えません、言えますか?
言える訳がない。
「いや、あの…あれです、いつか!いつかやりましょうってやつです!だから断ってくれてもいいですはい」
何とかごまかそうとした結果がこれだよ!
…私ごまかすの下手だね!
「今日は時間的に無理ですけど今度コラボしましょうね、刹さん」
…白銀さんの天使っぷりに全私が泣いた。
白銀さん優しいよ…ジャッカル君に負けず劣らずの優しさだよ。
あれ、本当に嬉しすぎて目から汗が…。
とか何とかやってたら外が暗くなり始めたからお店から出た。
二人でオフ会だったけど楽しかった、むしろ私は何を喋っていたのかテンパり過ぎてもう思い出したくないです。
「今日はありがとうございました、白銀さん」
「こちらこそありがとうございました刹さん。また会ったときにコラボしましょうね」
「…はい!」
うああ、本当にいい人!
何だろうこの罪悪感みたいな何かは。
いきなりコラボしましょう的なこと持ち掛けた私への罪悪感ですね分かります。
駅までは一緒だからと駅の改札まで二人で歩く。
「え、神奈川なの?」
「はい。…刹さんは?」
「あー、東京かな」
……神奈川とか更に立海を思わせるフラグが発生しました。
…………気のせい、だよね?


───
十二宮癸様リクエスト『【アナザー:白銀の少女】とのコラボ』でした。
まずは申し訳ありません、上手く性格が掴めていない感じになってしまいました。
更にはコラボしましょう発言をこちらの夢主が発言を…申し訳ありませんでした。
あまり期待に添えていないやもしれませんが、十二宮癸様に捧げさせていただきます。



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