短編 | ナノ



「光ーひーかーるー」
「何や、ぎゃあぎゃあ騒ぐな」
「あっ光ー!今な、犬が通ったんよ」
「犬?犬なんて何処にでもおるやろ」
「やって、ごっつ強そうやったで?」
「……お前は可愛かったとか言えんのか」
「? 何でやー」
「いや、聞いた俺がアホやったわ…」
「光?何でそんな疲れとるん?」
「誰のせいや、誰の」
「あだっ、何も叩かんでも…」
「まあそんなとこも好きやなんて、重症やな俺……」
「何か言ったん、光?」
「何も言っとらん」
「そうなん?まあ、ええか」
「(…たまに銀音のこういった楽天的なとこ見るとどつきたくなる)」

財前と金ちゃん姉