Change a figure phantasmagorical.
 

「そういや刹って素顔晒さねえよな」
こんな一言に「あ、自分コス好きなんで常にコスしてるんで(嘘だけどね!)」って答えたのがきっかけだった。
そんな訳で皆さんおはこんばんちは、銀音です。
『コスって何?』
みたいな流れから説明したらじゃあやってみろみたいな感じになったよ!
…あるえ、何で?
「衣装お借りしましたー…はははは」
「凄い、そして凄い!」
「わあ!身長まで同じになってるよ!」
「あら、どうやったの?」
「…僕と同じ、擬態能力か何かですか?」
「凄いクオリティだな」
「ちょっとやだ…な、何でタイガーなのよ…」
「同感ですね」
「あ、ブルーローズもバーナビーも酷くねえか!?」
全員がそう感心してる中でこの2人はもう…!
ブルーローズちゃんは顔赤らめてるし、バニーちゃんは眼鏡パーンしてるよ。
そして眼鏡を変えるバニーちゃんマジバニーちゃん。
「あ、折紙先輩。擬態じゃなくてコスプレなんで。普通にカッコだけなんで」
「…なあ、俺の姿でその喋り方は止めねえ?」
「うわ、刹先輩本領発揮っスねー」
「あ、イービル」
何時の間にかこちらに来ていた赤也君が驚いたように声を上げた。
「てかどうせなら柳先輩のコスしてくださいよ」
「…ソノウチネ」
流石にそれは遠慮したいけど赤也君のキラキラした目には勝てなかった。
片言なのは許してマジで。
「他の格好も出来るのか?」
「え」
「だったら次は僕の格好してよ!」
ホァンちゃんマジホァンちゃん。
キラキラとした目が眩しいんだぜ…!
そして早くもお着替えタイム。
「凄い!もう一人僕がいるみたい」
「これで声が同じだったら本当にもう一人いるみたいですよね」
「折紙先輩も擬態出来るじゃないっスか」
「え、まあ…そうですけど…」
「あー…あー、あー…よし」
「? 何してんだ、て」
言い淀むイワン君の横でホァンちゃんの声色に調整する。
「こんな感じ?」
「嘘!?声そっくり」
「へへっ凄いでしょー」
どやあ…とドヤ顔したらそんな顔しない!って怒られた。
…うん、知ってるよ。
「他の人の格好しながら声変えられるってことは…まさかねく」
「ないから、てか光ってないから!」
ほら能力だったら青く光るからね、てか私能力持ってないから。
光らないから。
けど此処にいるメンバーはこのこと知らないんだけどね!
世の中には守秘義務というものが有りまして以下略。
そんな訳でお次は姐さんにでも…。
「あら、いいお尻
「ば…っ!や、止めろ!」
姐さんと一緒にアントニオさんにセクハラを働いてやった、反省も後悔もしてないよ。
「動作まで一緒、って…」
その昔一氏君と仁王君に仕込まれたんだ…いつとか聞いちゃ駄目、言っちゃ駄目!
「…刹先輩も大変っスね」
「え、いつから心が読めるように?てか…え?何故皆さん手に自分のヒーロー衣装(ヒーローなりきりセット)を持ってるの?」
市販されてるやつね、5800くらいするの!
この間私の衣装が追加されてたよ!
イービルは…察して、それこそ察して。
「次はー………あ、キースさんで」
「刹の基準が分からない…」
「私かい?ありがとう。嬉しい、そして嬉しい!」
「大型犬…!」
「何でそんなに嬉しそうなのよ刹」
着替えながら私は話す。
「スカーイハーイ!」
「高いなテンション」
「マジKOH!KOH!いやっふうううい!」
「…たまに刹が分からないときがあるな」
ボソリとアントニオさんに言われた。
しかも皆頷いたよ…!
「……身長とかって一体どうなって」
「バニーちゃんや、世の中には知ってはならないことっていうのがあってだな」
これもその一種なんですはい。
そんなこと言ってたら生きてけないのよバニーちゃん。
「それじゃあ次は…あ、バニーちゃんになる!」
「は?」
「お、いいぞいいぞやれー」
「ちょ、虎徹さん…!?」
慌てふためくバニーちゃんをにやにや眺める。
うん、可愛い。
流石おじさんマジおじさん。
「僕はバニーちゃんじゃありません。バーナビーです!」
「あ、似てる似てる」
「…………」
後で覚えておいてくださいね、なんて聞こえない。
聞こえてないんだからね!
「そうしたら次は……折紙先輩のかっこします!」
「僕の姿と声で選手宣誓みたいな言い方止めてください」
「だが断る」
いそいそと着替え始めると止められた。
男の前で着替えは女子としてどうなの?ってことですよね分かります。
「拙者、忍ぶでござる…」
「何か忍者っぽいわね」
「あ、えと。僕、一応忍者なイメージでHEROやってるんですけど……あ、聞いてないですね」
がくり、と肩を落とす折紙先輩。
…明日があるさ!
「それじゃあラストはブルーローズね」
え、ロックバイソン?
いやいや流石に弦ちゃんと同じ声だと躊躇いを覚えるのさ、赤也がホームシックになるかもしれないし。
気遣いが出来る銀音ちゃん、プライスレス。
「私の氷はちょっぴりコールド、貴方の体を完全ホールド!」
「………やだ、私っていつもこんな感じなの?恥ずかしい…!」
かああ、と顔を赤くするカリーナちゃんhshs。
「まさに女王様」
「ちょ、本当に恥ずかしいんだから止めてよね!」
やだ…何この娘、可愛い…。
「あ、バイソンさんは無しでお願いします」
「…おう」
「ドンマイ、アントニオ」
ポン、とおじさんが肩を軽く叩きながら励ましてた。
…大人組仲良過ぎてもう!
滾る!
「やっぱり一番は自分の格好ですけどね!」
ドヤ顔したらカリーナちゃんに怒られた、解せぬ。



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キリ番240000で刹菜様リクエスト『オタ主がタイバニの皆の前でコスプレして声帯模写してキャラに成りきる』でした。
久々過ぎて皆似非です、申し訳ありません。
タイトルの和訳は「変幻自在に姿を変えて」です。
こんな駄文ですが宜しければお持ち帰りしてください。



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