タキタキ☆ナイトフィーバー
 

滝さんが曲とミックスすることになったよ。
やったね!
「今日はよろしくね、田中さん」
「あばば…こ、こちらこそよろしくお願いします…!」
「固くならなくてもいいのに。…紅茶でいい?」
「あ、お構いなく」
現在地、滝さんのお家。
何がどうしてこうなったし。
いや分かってる、分かってるよ?
偶然会ったからだよね!
ちなみに携帯の番号も今さっきゲットしましたいえー。
「この間会ったときから出来れば田中さんと曲のミックスしたいなって思ってたんだよね」
「あばば…光栄です!」
「だからそんなに固くならなくてもいいのに」
流石にそれは無理ですはい。
「ミックスの基本は…そういえば全部自分でミックスしたりしてたんだよね?」
「まあ多少はって感じかな?」
歌ってみた投稿のときに多少はやってたからね!
しかし大分音質が低かった。
「今日はDJでもやろうかと思ってたんだけど…何か入れたい曲はある?」
棚にズラリと並んだCDを前に滝さんが聞いてくる。
「あ、じゃあジャズ系ので…」
「ジャズね、分かった。…そうしたらこれとかかな?」
コンポで流し始めて私にどれがいいのかといくつか曲を掛ける。
「えーと…あ、この曲!」
「これ?これだったら…」
再び棚な前に立って滝さんがCDを取り出す。
いくつかのCDを取り出すと滝さんは部屋を移動するよ、と私に言って案内してくれた。










「それじゃあ何となく分かった?」
「フェードインとフェードアウトですよねおkおk把握した」
本格的な機材を前にしてるなう。
…いくらしたんだろう。
「あ、これは貰ったものなんだよね」
貰ったとか…え?
どういうことなの…。
「そうしたら、まずは主旋律になる曲をHzの幅を決めて…うん、そうそう。あとはフィーリングだよ」
「滝さん意外とアバウトだね!」
「あはは、褒め言葉。…一応録音の準備もしてみたから、一回やってみようか」
「え、マジで?」
「うん、マジで」
そんな訳でやってみた。
「………」
「…………」
改めて聞き直したら大分酷かった。
何が酷いって、音がめちゃくちゃバラバラでもう…!
「田中さん、最初はこんなものだから。…ね?」
滝さんの優しさが痛いいいいいぃい!
心へのダメージが大きい…大き過ぎる。
誰か穴をください。
人一人が悠々自適に暮らせる住処を。
ちょっと引き篭もりたい、篭らせてくれ。
「こういうのは慣れが大切だから、そんなに落ち込まないの」
お…お母さーん!
滝さんにお母さんの影を見た。
美人さん、マジ美人さん。
いやもう大分ダメージ来てるね、だって目の前に変な小さいおっさんがいた気がしたもの…!
…ふう、ひっひっふー。
うんおkおk大丈夫だ問題ない。
「それじゃあ次は滝さんがミックスを…」
「俺?どうしよう、どんな曲にしようかな…あ、これにしようかな?」
CDを取り出してミックスを始める滝さん。
………え、ちょ、待って、何で私の曲なの…!?
「え、ちょ、滝さん…?」
「あはは」
「いやあははじゃなくて!」
何これ羞恥プレイ!?



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杜野雪歌様への相互記念文です。
何てグダグダな文…!
返品はいつでも承っています、リクエストに添えていなければ書き直させていただきますね。



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