ヤンバニとデレバニの違いが分かりませんbyイービル
 

「銀音先輩ーっ腹減ったんスけど」
「えー…たまには赤也が作りなよ」
「俺、料理あんま出来ないんスよね」
何て言う会話があったけどまさかの食料がないっていう展開になったから食べに行くことになった。
…別に面倒臭かったとかそんなんじゃないんだからね!
「ついでに明日の朝ご飯の食材も買わなきゃなんないのか」
「昨日あんなに食材があったのに何でもうないんスかねえ…」
「…いや犯人赤也でしょ。どんだけ食べてるんだよ」
「……てへっ」
「てへっ、じゃなくてさ!流石にそれじゃ騙されないかんね」
「銀音さんも最近逞しくなりましたね!」
「赤也のおかげでね」
なんて会話してたらバニーちゃんに会いました。
「デレバニktkr!」
「とち狂いましたか刹さん」
しかし私はツンバニも見たかったんだ…調度ツンバニ終了のお知らせだったからね!
私達がヒーローになったのって…もう惜しいよ。
だってさツンバニ期終了とかもう僕には理解出来ないよ。
しかしこのバニーちゃんノリノリである。
「刹先輩のこと馬鹿にしたら潰しますからね?」
「…誰ですか、この人」
「…………」
うんそうだよね、赤也は狼のときでしか会ったことないもんね…!
赤也は気付いてないみたいだからショック受けてるけどね!
「彼は二部リーグの方の研修生のデビルンだよ!私のじもてぃーの子でね、それはもう素直で可愛い後輩さ!」
「(……じもてぃー?)そうですか、デビルンさんですね。僕は知ってるかと思いますが、バーナビーです。決してバニーなんて名前じゃありませんからね」
バニーちゃんの紳士攻撃!
だけどデビルンには効果がないみたいだ!
…バニーちゃん、名前を強調してたよ。
よっぽど嫌なんだね…!
しかしデレバニ期に入ってもまだバニー呼びは嫌なのか。
そうなのか、タイガー以外からは認めねえぜ!
的なノリなのか。
何それ可愛いなこんちくしょー!
いいかもとかそんなこと…そんな…駄目だ、国光君を忘れるな自分…っ。
一番の萌えントを突いてくるのは国光君ジャマイカ…!
とか何とかやっちゃってー。
……うん、落ち着いた。
「デビルンさんって…何なんスか、刹先輩」
「つい出来心というか何と言うか。…良いじゃんかー」
赤也に睨まれた。
…ええええ、だって本名出さないようにって考えた結果はこれだよ!
そもそも顔出しNGとか言ってこの状況を招いたのは赤也だよね…!?
とか言ったら負けですはい。
「二人で何話してるんですか」
「何でもないよ!…ってゆかバニーちゃん何か最近丸くなったよね本当に」
「またその話題ですか」
「いや初めてだよ」
「何スか、昔は尖んがってたんスか?ヤンキーとかだったんですか?」
「興味津々だねデビルン!」
「そりゃあ冷静なバーナビー先輩が丸くなったとか聞いたら気になるっしょ」
ワクワクしてるとこ悪いけどバニーちゃんは元から冷静ですよ奥さん。
「まあツンバニの時代は終わったってことですよ、これからはデレバニの時代ですよ」
「自分で言っちゃうんだねそれ…!けどバニーちゃんはヤンバニに移行しそうで怖いんだよ」
「すんません先輩達、何の話してんスか。全く理解が追いつかねえんですけど」
そういえば赤也は全く足を踏み入れてなかったよ忘れてた。
「強いて言うなら普通に懐くか病的なほどに固執するかってことかな?」
「…病的なほどって一体」
「さあ…好き過ぎて刺したり」
「怖っ!」
私が知る訳がないよ…国光君は好きだけどそんなことしてまで国光君を自分のものにするとか訳が分からないよ……。
バニーちゃんのヤンバニスイッチの在りかが分からないからあんまり手を出せない件。
バニーちゃんがそろそろ空気と化して来たから話し掛けたげようか。
「バニーちゃんバニーちゃん、ちょいと聞いていい?」
「何ですか唐突に」
「バニーちゃんってさ、誰が本命?」
「………は?」
「うわあ凄い蔑みの目。でも気にしないよ!めげないもん!」
「(とてつもなくうざい)そんなものいませんよ」
「な…んだと……」
「刹先輩、目が死んでるんスけど」
「…ほっとけばいいじゃないですか」
「バニーちゃんの馬鹿…だってバニーちゃんのあの目は狩人だったもん…外堀から固めてくタイプだったもん……」
「あーほらっまた落ち込んで……」
ギャーギャー騒いでいたらバニーちゃんが飴をくれたよやったね!
「うわーいイチゴの飴だよ」
「(…ちょろいですね)ところで何してたんですか」
「え、何って夕飯を食べに…あ」
「うっわもうこんな時間じゃないっスか!絶対混んでる」
「予約もしないで食べに行く気だったんですか!?」
「この辺り詳しくないから美味しそうなとこに入ろうって思ってたんだ…」
まだシュテルンビルド慣れてないんだよ…基本出無精なんだよ、むしろテレビ局までの道しか殆ど分かってないよ!
「…バニーちゃん、いいお店知ってる?」
「知ってますけど…多分席が空いてませんよ」
デスヨネー。
こうなったら誰かの家に押しかけようかな。
「バニーちゃん…いや、バーナビー様。ご飯ください」
「プライドはないんですか刹さん」
「そんなものない!」
「即答ですかそうですか」
赤也はキョトンとしてるけどバニーちゃんの手にあるのは夕飯の食材…加えてバニーちゃんは才色兼備だから料理も美味い筈っ。
なら作って欲しいやもしれないよ!
「…明日、何か奢ってくれるなら構いませんよ」
「よっしゃ。じゃあお願いしまーす」
「え、結局どうなったんスか?」
「バニーちゃんの手料理をゴチになります」
「肉っスか?」
「残念ですけど肉はないです」
「えー…」
「文句を言ったら怒るよ」
「すんません」
赤也に幸村君ヴォイスを使うと大人しくなる件についてどう思うよ。
むしろあんなに優しそうな幸村君に怯える赤也がもう理解出来ないよ…。
「それで何を作るの?出来そうだったら手伝うけど」
「鮭のムニエルを作ろうかと思っていますが」
ムニエルかー……。
「じゃあ前菜はマリネがいいよ、マリネ」
「我が儘ですね…材料はあるんで多分作れますけど」
「そしたらデザートはグレープフルーツとかどうっスか!?」
「デビルンさんも結構図々しいですよね、さっきから」
「褒め言葉っスよー」
さあバニーちゃんの家にレッツラゴー!


───
キリ番86000翼様リクエスト「ねた的な何かのタイバニでギャグ」でした!
……あれ、ギャグ?
ギャグ、なんですかね…これ。
バニーちゃんは以外と話が分かる人だから絡みやすいとか何とか。
翼様に捧げます。



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