ねた帳 | ナノ




The snake is safer.

ヒーローとしての初仕事がこれとか死亡フラグが五本くらい立ってるよね!
「まあまあ、そう青ざめなくても良いじゃないっスか!ローミング先輩」
「ちょ、ヒーロー名にさんとかww」
「……うっぜえ!」
良い笑顔で言ってくれたのは毎度お馴染み(?)赤也である。
あ、ローミングっていうのは私のヒーロー名さ!
意味は流浪、……ぶっちゃけ流浪の民とかが良かった。
「俺はイービルって名前だから呼び間違えないでくださいよ?」
ヒーロースーツに身を包み、私達は会話する。
……只今ジェイク戦、真っ最中です。
って言っても今まで極秘扱いだった私達がジェイクの言っていた戦いの数に入る訳もなく、タイガーとスカイハイ、ロックバイソンの回収を命じられた訳だけど。
……いやいやいや、無理だよ。
だってあのジェイクだよ?
糞シュテルンビルドの糞市民の諸君とか言ってくれちゃったんだよ?
あはは、マジ腹立つ。
大体あの態度凄い腹立たしくてしょうがないんだよね…多分弦ちゃんがいたら思っきし「たるんどる!」って言って平手打ちだね。
とにかく回収しに行こうか、てかタイガー瀕死状態えええ!
「イービル、行くよ」
「…あの、一つ良いっスか」
「何かな」
「……何で幸村部長の声真似やってんスか」
「あはは、やだなあ。素で行ったら売れないからだよ」
「(完璧仕事モード…!?)」
「早く変身しなよ」
「……ういっす」
凄い不満そうだよね赤也。
ぶっちゃけ私も不満なんだけどアニエスさんがミステリアスで中性的とか言うから仕方なくだからね?
そこんとこシクヨロ……あ、何か乗り移った。
変身した赤也…あ、もうイービルで良いや、イービルに跨がりスタジアム的な場所を目指す。
うーんナイスふわふわ。
いや違ったこんな和んでる場合じゃないよもう目の前にはスタジアム的な場所なんだよ。
まだ心の準備出来てないんですブレンディ。
「あ?何だよお前」
早速見つかったよマジ不良!
「負けたヒーロー達の回収に来たんだけど…お邪魔だったかな?」
視線の先には今から夜のアーッな感じな雰囲気バリバリのお二人さんがいた。
……KYでごめんね。
「ああ?何でこいつら引き渡さなきゃなんねーんだよ。見世物に成り下がったこいつらを……」
「ふふ、君は変わってるな。そんなに君達の愛の行為を見せ付けたいの?」
にっこり笑顔で言ってみたら黙ったよざまあみろ。
あ、私これでもこの辺りまでは見てたからねアニメ。
だからジェイクの能力は分かってるんだ、そしてへんた…忍足君の必殺技『心を閉ざす』をマスターしている私は無敵無敵ぃ!
あ、いや論理はあるよ。
人の頭って要は電気信号で動いてるものなんだよね、コンピュータと同じ0と1の世界っていうか。
ジェイクの能力ってその0と1の世界を把握…って言ったらあれだけど心の声が聞こえるっていうのはその電気信号に反応出来るんじゃないのかってこと。
忍足君の『心を閉ざす』っていうのは聞いた話だと何をしようとしているのか悟られないようにするものらしいんだけど…。
要は処理出来ないスピードで物事を考えれば良いと思うんだよね。
それが可能かって?
私には出来る、だって常に萌えを考えながら生きてる私にとって瞬時にもうそ…ゲフンゲフン想像することなんてたやすい。
それにジェイクの脳では自分の考えてることも処理しなくちゃいけないから私の最高スピードの電気信号を聞くことは出来ないんじゃないかってこと。
それにイービルは本能で動いてるからぶっちゃけ読めても意味がない。
電気信号が流れた瞬間に動く…ってか、無意識の内に流れる電気信号にはなかなか反応出来ないと思うんだよね。
とにかく私の考えてることが分からなかったらしいジェイクが私を見て考え込んだあと、連れて行って良いと言った。
……やったね!
「ありがとう、お互い被害は出したくはないもんね。…さて、イービルは三人を救急車の待機してるところまで運んで来てよ。俺はジェイク、様と話でもしてるから」
一瞬私を見てから威嚇の声をジェイクに向かって上げたイービルが三人を背中に乗せると走り出した。
「じゃあジェイク様。とりあえず俺から質問良い?」










ハァイ、話をしてたら意外と息が合っちゃった方のローミングです!
何これ予想GUY過ぎる!
やっぱりスカートにスパッツは邪道だよねって語り合ったあと私は無事帰還した。
思いっきり赤也とアニエスさんに怒られた。
何仲良くなってんだよ的なあれで。
…だって、まさかふざけてした質問にあんな返し方されたら息投合するしかないジャマイカ……!
そんな冗談はさておきとうとう他のヒーロー達に私達をお披露目である。
てか四人怪我して一人意識不明の重体なのにお披露目とかどうするよ。
とか言ってるうちにヒーローがいる控室に着いた。
「赤也、私めがっさ帰りたい。帰して!」
「俺も正直腹減ったし帰りたいんスけど……これ終わったら焼き肉奢ってくれるってアニエスさんが」
「よっしゃさっさと自己紹介しようか赤也!」
現金?
何とでも言え!
私は肉に餓えているのだよ!
「そんな訳でジェイクと戦った三人を救急車まで連れてったイービルとAIBOのローミングです」
胡散臭い目で見られてもめげない…だって女の子だもん、しゃらんらー。
とかふざけて和やかにしようと思ったけど無理だった。
何この重苦しい空気。
赤也は入ったときから狼モードだから平気だけど私無理。
「とりあえず私帰って良い?一応自己紹介終わったし」
『駄目に決まってるじゃない、明朝の作戦には参加してもらうわ』
「え……!?」
いや無理だっていくらヒーロースーツ着ててもNEXTじゃない私には死亡フラグしかないであります!
赤也…何故目を逸らす!
ちょ、本当に止めて。
アニエスさん私一般人だから!
「明朝の作戦とか知らないよ!」
叫んだけど普通に却下された。
『とにかくパワードスーツは貴女達に任せたわ』
聞いちゃくれないアニエスさんに内心涙を流しながら私は控室を見回した。
バニーちゃんがいないのは何故だろう、病院に行った?
……いや、アニメのあの様子だと家か斉藤さんのとこか。
イービルのもふもふの尻尾を触りながら明日のパワードスーツ破壊作戦に私はどんよりしながら考えるのだったまる。

(蛇の方が安全だったりする)
原作との絡みがここからというこれなんて死亡フラグなローミング。
重苦しい空気の一因は狼モードの赤也がいたということもあります。
ジェイクとの会話(キャラ崩壊注意)↓
「スカートにスパッツは邪道だと思わない?」
「ああ、スカートはパンチラが最も良い…けどな、やっぱり絶対領域は外せねえ!」
「………!確かに…絶対領域もまた一つの萌え、それよりも俺が大切だて思うのは…」
「思うのは……?」
「そう、それは貧乳!誰が巨乳が良いと言った!貧乳はステータス、そうそれだけで尊い!」
「! 成る程…一理ある。お前とは気が合いそうな気がしてきたぜ……」
「フッ…俺もだよ、ジェイク……」
クリームが空気、むしろ若干引いてた。

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