ねた帳 | ナノ




It gives money if sympathizing.

アニエスさんと赤也が会いました。
アニエスさんはすっかり赤也の魅力にめろめろよ!
…いや可愛い後輩属性だし仕方ない。
うん、別に一人放置されてるから悲しいとかないよ。
「あー…楓ちゃんに会いたい」
別にロリコンじゃない、可愛いものは正義だと思ってるだけだし。
「あ、そうそう。テラがアカヤのこと言うから急遽デザインとHEROの方向性変えたのよ」
「え、ミステリ路線なしの方向になったの?」
「なったわよ。しょうがないじゃない、アカヤと一緒にコンビ組むとか言うからコンセプト変えてかないと視聴率が取れないわよ」
「あ、俺顔出しえぬじーが良いっス!」
「大丈夫、もうその方向で考えてたから」
………今無償に国光君に会いたくなったんだけど。
「二人だけの世界ですかそうですか。リア充爆発しろ」
「何やってるんスか刹先輩」
「赤也とアニエスさんがリア充ってたからつい」
「リア充してないんスけど」
「気にしたら負けだよ…赤也」
「(今、声が幸村部長そっくりに…!)にしても、俺狼としての姿でしかテレビの前に出なくて良いらしいんスよね」
「あ、そうなんだ?」
「ええ、何かHEROの方向性がものの〇姫な感じになったって」
「嫌だよそんな方向性」
アニエスさんどうしたよ。
「こうさ、もっと孤高のHEROがいんじゃない?赤也が相棒で旅人みたいな感じの」
「それよ!」
「うわ!アニエスさん急に大声マジ止めてくださいビビるから!」
私の理想のHEROについて言うと聞いていたらしいアニエスさんが叫んだ。
「今HEROTVに出てるHERO達と違った方向性…行けるわ」
「アニエスさん?あ、また話聞いてないや」
「そうなるとやっぱりミステリアスな雰囲気を醸し出してるHEROが良いわね…」
「刹先輩、あの人大丈夫なんですか?」
「気にしなくて良いと思われ。いつも視聴率絡むとあんな感じじゃないかな」
赤也にそう返して私達はスーツを作ってくれるという技術者に会いに行くことになった。
「………………」
「……妖精、だと…!?」
技術者は斉藤さんだった。
「………(君達が新しいHEROか。私は斉藤、今HEROとして活躍しているタイガーとバーナビーのスーツを作った者だ)」
「…声が小さくて聞き取れないんスけど」
「赤也、何事も集中することが大切だって弦ちゃんが言ってたよ」
「マジっスか」
あ、ちなみに私は分かってるよ。
財前君に「歌い手ならどんな音でも聞き分ける能力が必要やと思いません?」って言われて何か扱かれたからね!
財前君、そんなことまで出来るくらい音楽得意なんだね…国光君は結構楽々クリアしてました。
久々の鬼畜財前君だったようん。
とかそんな感じの回想しつつ斉藤さんと会話してるよ。
「あ、これがヒーロースーツの候補ですか」
「……(タイガーとバーナビーのスーツとは違って、今回のはドラゴンキッドやブルーローズのようなものをと頼まれたからいくつかパターンを作ってみた。勿論キリハラのものもある)」
「へえ、デザインかっこいいっスね」
横から覗き込んでる赤也の言葉に斉藤さんがんにっ、と笑う。
マジ斉藤さん妖精!
「そういえば赤也はヒーロースーツ着て何かメリットあるんですか?」
「………(変身系のNEXTは着ている服も一緒に変化するから、防護性に優れた服を着ていると変身してもその防護性に変わりはないんだ)」
「成る程、」
何かあった場合でも安心ってことか………べ、別に怪我させたら柳君に開眼されそうとかじゃないんだからね!
「……(サイズを測ってくれればあとはこちらで作る、後日また来てくれ)」
「ラジャ、それじゃあ赤也あっちにある計測器に入って来なよー」
珍しそうに周りを見てる赤也に注意を促して中に入らせてみた。
自動で測ってくれるから楽だね流石斉藤さん。
「…刹先輩、女としてこの数値はちょっと酷過ぎっスよ」
「うう…っ別に悔しくなんかないもん。胸囲が赤也よりないとか悔しくないもん」
「いやもんって何スか」
だって赤也の方が体つきガッシリしてるのが悪いんだよ…!
いや確かに私胸ないけどこれは酷い。
ていうか赤也に凄い同情の目を向けられてることが私は悲しい。
「……あー、今日の夕飯は俺作るの手伝うっス」
「………うん、お願いします」

(同情するなら金をくれ)
ヒーローの方向性についての回。
次回は原作に絡めていきたいです。

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