ねた帳 | ナノ




絶対的不変はない

最近、何か可笑しい。
俺は先輩が好きなんや、こないなケバいやつなんか嫌いや。
「ねえ、光くん」
あああ、触んなや。
でも俺の口は、体は言うことを聞かへん。
「な、んすか。愛司先輩」
愛司先輩が俺の名前を呼んでくれとる、嬉しい。
もっと呼んで、俺だけを見て。
ちゃう、こないなやつに名前を呼ばれても嬉しくなんかあらへん。
俺が名前を呼んで欲しいんは、先輩だけや。
「光くんは、彼女いるの?」
「おらん、」
愛司先輩が好きやから、他の女になんか興味あらへん。
頬が赤くなる、止めろ、俺はそないな…。
「へえ、じゃあ愛司だけの光くんになってよ」
「か、んがえとき、ますわ」
クスリと可愛らしく笑う愛司先輩。
愛司先輩だけのもんになりたい、なりたくない。
攻めぎ合う二人の自分。
愛司先輩のものになりたい自分と、なりたない自分。
誰か、助けて。
俺は………………………。
「お、だ…せんぱ……」
何かが変わる音がした。

第二章予告的な何か。

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