text (おあそび) | ナノ


◎オチはないです
◎夢要素もないです
◎実在する人物の名前やらメタ発言やらなんでもあります
◎だんろん部のノリといったら分かりやすいでしょうか
◎好き勝手やったうえで最低極まりないですが苦情は受け入れない構えです



















「一つ上に花村先輩っていらっしゃるじゃないですか、超高校級の"料理人"の」
「いらっしゃるわねえ。女子としては実に羨ましい才能だこと、和洋中ジャンル問わずなんでも美味しく綺麗に仕上げていらして」
「僕は白雪が作ってくれる食事が好きだ!」
「石丸くんTDK(ちょっと黙っててくれないかしら)。それがどうしたの、舞園さん」
「あの決めぜりふ、かっこいいのでわたしも真似したいなーって思って!」
「……悪いわね石丸くん、この子の発言のほうがよっぽどどうでもよかったわ」
「えっちょ、ひどくないですか! アイドル哀しいです!」
「あらあら……よしよし、泣かないで頂戴なさやかさん。それで…ええと、花村先輩の決めぜりふ? あの…あれかしら、『ぎばでねからさべだどん!』って」
「違うだろう?! 聞き覚えは無いが流石の僕にもそれでなかろうことはなんとなく分かるぞ?!」
「ですです違いますー。あっちです、ほら」
「何よ」
「『ロブションなら僕の隣で寝てるけど?』ってやつですよ! ご自身の業界のトップランナーを出してくる感じ、なんだかすごくかっこいいなーって思って」
「そうねえ、そういえば斯様なことも仰っていらしたかしら。うふふっ、響子さんならやっぱり『ミス・マープルなら私の隣で寝ているけれど』みたいな感じになるのかしらねえ」
「……老女じゃないの。女性で探偵、とくれば確かにぱっと出てくるのは彼女だろうけれどどうなのよ、ニュアンス的に」
「キャサリン・ターナーは如何だろうか」
「石丸君、山村美紗なんて読むのね。意外だわ。というか別に無理して同性から選んでくれなくていいわよ」
「よーし、じゃあ霧切さんは『古畑任三郎と杉下右京なら私の隣で寝ているわ』でいきましょう!」
「いきましょう! じゃないわよ莫迦。そこ二人刑事だし一気に絵面がいろいろアレじゃない、却下よ」
「うふふ、あたし清多夏さんの科白はすでに決めていてよ」
「? 僕の隣で寝ているのはきみだけだろう?」
「ここまでの話の流れ全無視するのやめてください風紀委員さん」
「勉学のプロ、と考えるなら『金田一秀穂は…』とか?」
「うわあ…それは無い……」
「そこで普通の男子高校生みたいなリアクションするのやめてくれないかしら石丸君」
「あ、それもいいわねえ。あたしが考えていたのは『林修先生なら僕の隣で寝ているが?』だったのだけど」
「確かに勉学のプロだけれどもッ!!」
「お嫌なら『宇治原史規と伊集院光なら……』なんていうのも如何?」
「あっQさまだ! Qさまですね!」
「片方は勉学というより雑学の人だろうそれは! せめて其処は中田敦彦だろう……!」
「なんで白雪相手だと普通に妥協するのよあなた」
「そこいくと考えやすいのは桑田くんとか朝日奈さんですかね。桑田くんなら最近の話題も考えればほぼほぼ確実に『大谷翔平ならオレの隣で寝てんぜ!』で安牌ですもん」
「葵ちゃんならやっぱり『マイケル・フェルプスなら私の隣で寝てるよー!』かしら。うふふ、なんだか葵ちゃんが言うとほんとにただ寝てるみたいでなんというかその、純で愛らしいわねえ」
「えっ?」
「うん? どうかなさったかしら、さやかさん」
「いあ、なんでもないです! よーっし次いきましょう、どんどんやったったんぞー!」
「葵ちゃんといったら…次はさくらさん?」
「まず間違いなく吉田沙保里選手だろうな。二つ名が競合していることだし」
「どっちが強いんですかねー実際」
「恐らくそれを確かめる前にリング一帯が焦土と化すでしょうね」
「葉隠さんは?」
「『銀座の母ならオレの隣で――』でどうでしょうかね!」
「おや、僕は『細木数子なら――』がしっくりくると思うのだが」
「どちらにせよインパクト満点の絵面になりそうよ」
「ところで言いだしっぺの舞園くんについては如何だろうか」
「あ、忘れてました☆」
「このアイドルの自由っぷりよ」
「てへぺろ(*>ω<)」
「(またさやかさんが響子さんにどつかれているわ…)そうねえ、やっぱり競合他社から選ぶのが自然よね? そうすると『モーニング娘。はわたしの隣で……』」
「寝台がえらい長さになりそうだな!」
「白雪、ちょっとチョイスが古いわよ。今は『AKBなら…』でしょうに」
「どこのご家庭にもある全長数十メートルのベッドですね、わかります。うーん、でももう一声こう、花村先輩にとってのロブション的な唯一絶対の椅子、めいたポジションのかたが……」
「それは最早あなた本人でしょう、舞園さん」
「ひとりで寝ろと?! いやですそれならせめて霧切さん一緒に寝てくださいよお!」
「寄らないで触らないで手を握らないで。本筋が迷子よ」
「それだったらやっぱりアレねえ、『松田聖子さんなら――』」
「それだ!です!」
「決まったならいいんだけどくれぐれもそれ外で言わないように気を付けたほうがいいわよ、全国津々浦々のサヤカーが持つあなたへのイメージがまるごと瓦解しかねないから」
「(′・ω・)」
「ふむ。それで、白雪は?」
「あたし? うふふ、そもそも"巫女"が誰ぞが隣で寝てる発言なんてとてもじゃないけれどできやしないもの」
「えっ、僕は?」
「ほんと最近の石丸くんの清々しさは極まってるわよね」
「っていうかふたりが一緒に寝てる発言ってそれただの事実じゃないですか、花村先輩の決めぜりふはそういうのじゃないんです。本懐を見失っちゃだめですよ皆さん!」
「本日のお前が言うな大賞はこのアイドルかしら」
「そうねえ、……なかなか難しいのだけれど、立ち位置としては……『サイババならあたしの隣で寝ていてよ?』的な?」
「そのチョイスはwwwwww白雪wwwwwwwwww」
「霧切さんの生やした草はわたし舞園さやかが責任を持って収穫します!」
「あら、駄目かしら。そうねえ、やっぱり国内? あs「白雪それはいけないッ!」……いk「もっと駄目だろう?!」……んもう、清多夏さんたら意地悪だわ」
「誰が見ているやら知れないのだぞ?! というかそもそもきみの設定自体見る人が見れば完全に黒寄りのグレーなのだ、頼むからもっと慎重に……!」
「"慎重にするか、もしくはここから風評被害で巫女の看板を下ろすのであれば即刻僕のもとへ輿入れしてくれ"?」
「唐突なエスパーはやめてくれないか?!」
「7割あってます?」
「九分九厘相違ない」
「霧切さん、このひと病気です」
「残念ながらそれが常態よ。……ねえ、ところで気になったのだけれど舞園さん」
「なんでしょうか!」
「この会話、着地点が見えないのだけれどどう落とす心算なの」
「え? オチなんてありませんよ?」
「……冗談でしょう? 幾らなんでも何かしら区切りが無いと拙いに決まってるわ、だんろん部じゃないんだから」
「霧切さんはわかってなーい! わかってないんです!」
「調子に乗らないで頂戴」
「(つままれながら)だって霧切さんよくよく考えてみてくださいよ、毎日毎日やってるお友達同士のたわいないやりとりにそうそうオチが用意されてるわけないじゃないですか、わたしたち芸人さんじゃないんですから」
「……確かにそうだな。正直な話、僕も先刻からこの会話をどう落とすか懸念していたところだったのだが、どうやら杞憂らしい」
「いや、可笑しいでしょう。石丸君は騙せても私は騙せないわよ、舞園さん。ほら、白雪もなんとか言ってあげて頂戴」
「不二咲さんは勿論『ゲイツとジョブズなら僕の隣で寝てるよぉ!』で決まりよね!」
「どうして全員ぶん考えようとしていたの白雪……」
「よ―――しみんなでお昼ごはんいきましょー! わたし今日はスンドゥブチゲの気分です! ほらっ霧切さん行きますよー!」
「嘘でしょう…本当にこのままなし崩し的に終わるっていうの……?」
「僕は鯖の味噌煮定食にしよう」
「あら! じゃあ半分こしましょ、いつもみたいに。あたしは海鮮チーズリゾットにするから」
「どうして半分こを提案した側が高難易度のメニューを選択しているのかしら…」
「霧切さんは? 霧切さん何食べるんですか?」
「食堂に着く前からオーダー決めてる自分たちのほうが普通だと思わないでほしいのだけど」
「スンドゥブと半分こしやすいのにしてくださいよねっ」
「あ、それは絶対に嫌。何故さも当然のように半分こする心算でいるのよ」
「おそらく君が何を頼もうと彼女は強引に半分持っていって半分押しつけてくると思うぞ……」
「うふふ、回避したいのであれば同じものを頼むしかないでしょうねえ」
「つまりお揃いですか?! 縁を感じますね!」
「ねえこの茶番はまだ終わらないの? 強制シャットダウンはどこ?」


//20160726


某ゆり夢のレジェンドである某宅さまのサヤカーが使いたかっただけみたいなところはある、なにも否定できない
なおこの茶番にエンドマークがつこうと霧切さんの学園生活にエンドマークは向こう数年つかない哀しみ