text(5☆) | ナノ

※ネタバレ回避のためワンクッション(2/12まで)
















※Tgにおける才囚学園の世界観設定チラ見せ
※新弾丸論破V3、最原×赤松


「すごかったねー、霧切さんの講演! ね! 何よりあんな沢山の人たちの前で堂々と話すんだもん、その度胸がもう"超高校級"っていうかさ」
「……うん、そうだね」
「最原くん? ……もー、私にだって今のキミの気持ちは当てられちゃうよ。同じ超高校級の"探偵"なのにー、って思ってるでしょ」
「う、……ん」
「まあ、私もそういうこと考えちゃうことはあるから分かるっていうのもあるんだけどさ。希望ヶ峰、ほんとすごい人たちばっかりだから」
「赤松さんだって凄い人だよ。一人で幾つも公演やってて、プロの演奏家の人たちにも名前が知られてるでしょ」
「でもまだまだだもん。勿論、私はただピアノが弾けさえすれば楽しいってだけでやってるけどさ――外国の偉い人が私のピアノを聴きに来てくれたりとかさ、そういう人になってみたいよね!」
「……遠くなっちゃいそうだな」
「やだなー、私がそんなふうになってるころには最原くんなんてもう世界的な探偵になっちゃってるって! 絶対!」
「いや…僕はそもそも専門がそんなに華々しくないし、今やってることだって伯父さんの手伝いでしかないし……」
「でも、ほんとに最原くんがただの人だったら、きっと才囚学園にだって呼ばれてなかったはずだよ。私たち、今は"超高校級"……高校生にしてはすごい、っていうだけで集められてるけど、きっとこの学園でもっともっと成長できると思うんだよね」
「……今でも僕からすれば、学園のみんなは十分凄いって思っちゃうんだけど」
「でもそれがもっと凄くなるって思ったら想像するのも楽しいよね! ――っていうか、もしかしたらそういう世界だってあるかもしれないよ! 東条さんは頭もよくてスポーツもできるから、もうなんかメイドの枠なんか超えちゃって国の要人からすっごい頼りにされちゃう! とかさ」
「はは、小説の登場人物みたいだな……。それじゃあ例えば入間さんは、一晩で便利な機械を次々に生み出して一人で近未来の住人みたいになっちゃったり」
「星くんは世界のトッププレーヤーと互角に渡り合うスーパー高校生で、なんかこう……うーんと、分身?したり、星ゾーンとか作れたり、星キングダムがコートの中に……」
「今度の出典は漫画かな? もうテニスというよりバトルだよね」
「超高校級がもっと凄くなったらそういうのもアリでしょ! ……とにかく、みんな世界的に名前が知れ渡ったり、業界で知らない者はないって存在になったり、……もしかしたらそんなふうになってる世界も、どこかにあるかもしれないよね」
「フィクションみたいだね。……でも、その世界なら僕も、もう少しちゃんとした"超高校級の探偵"になれてるのかもしれないな」

「……とか言っておいてなんなんだけど、私は今のこの世界も嫌いじゃないよ。寧ろ好き」
「赤松さん、」
「私にとっては、本当の私も、本当のみんなも、本当の思い出だって、ぜんぶ此処にあるからね」
「……、」
「別の世界の凄い私はその世界の最原くんを好きになるだろうなって思うけど、……この世界のこの私は、目の前のキミがちゃんと好きだよ」

「え、……っと、……あああ赤松さん」
「あっ、れ?! あっ違う、違うの! いや違くはないんだけどっ……、ちがーう! 私は基本頼りなくて才囚に入ってからもういくつも自分でいろんな事件解決してるくせにいつまでたっても『たまたま一つ事件を解決しただけで…』とか言っちゃうけどやっぱり頭が良くってみんなに優しい最原くんが好きだから無理しないでほしいなって思っただけだよ! 好きっていうのはそういうことじゃなくて! いやそういうことじゃないこともないかもしれないけど!」
「わかっ…分かったから落ち着いて赤松さん! 天海くんたちこっち見てるから!」


・君は君だよ

//20170203


「(この世界で「もう一度」キミに出会えて、僕は本当に幸せで居るんだよ)」
「(もしもそんな作り物みたいな世界があったとしても、私はきっとその世界でキミに惹かれちゃうんだろうなって思うんだ)」

「(――キミも同じように覚えているの?)」
「(この世界がもし作り物なんだとしても――へんな考えだよね、我ながら――この私にとっては此処が本物だから、あんまり関係ないや)」

「(ここでキミと幸せになれたら、)」



Tg希望ヶ峰と同じ、二周目なのかif世界なのか別の世界なのか分からないけどとにかく絶望も何もない勿論フィクションでもない優しい世界
最原くんは2周目だと思っているし楓ちゃんは原作V3について「たまにすごくはっきり見える"あるかもしれなかった世界"」だと思っている
他にもV3世界線をたまに認識しているとおぼしき人が居る(ハルマキ、東条、天海など)

そのうち詳しい世界観設定ページ作ります(完全に自己満足の産物ですが)