petit petit | ナノ

だれもみてないと思うと極端に幼くなるみこみこA


「今日の昼餉も素晴らしい! きちんとトマト缶から作ったミートソース、白雪は斯様なものまで美味しく拵えてしまうのだな」
「(もくもく)」
「あっ(察し)……眠いのだ、な。そんなに頑張ってくれなくともよかったのに、たかだか僕の食事程度に」
「だいじだもんー」
「食後は僕の部屋で休むといい――……ああ、ほら。口元が汚れてしまっている」
「むぃ、(ふかれ)……あぃがと、きよくん」
「平生の白雪からすれば考えられないな。而して、今のきみも多分に愛らしい」



「……石丸くんってロリコンなんですか、霧切さん」
「違うはずよ。このあいだ『今朝、老後に白雪と青春時代の写真を整理している幸せな夢を観た』と喜色満面に大和田くんたちに語っていたから」
「添い遂げる気満々ですか」
「当然でしょう。白雪が『あたしはいつまで彼と一緒に居させてもらえるかしら』なんてのたまっているのが阿呆臭く思えるレベルよ」
「知らぬは本人ばかりなりですよね。わたしも老後に霧切さんとの写真整理するの楽しみです」
「冗談でしょう、いつまで付き纏う気……?」
「エターナルどやです!」

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2016/08/17 (13:24)

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