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11037……、もとい1111


「白雪」
「んぅ? あら、清多夏さん。如何なさったかしら」
「これを」
「なあに? ……まあ! うふふ、そうねえ、今日は11月11日」
「教室で舞園くんが霧切くんに一刀両断されていたのがあまりに鮮やかだったので、つい僕も購買部で入手してしまった」
「嬉しい、いただきまあす」
「えっ」
「(んにんに)おいひい」
「白雪、ちょ、待ちたまえ」
「(もひもひ)」
「先刻きちんときみは日付について言及したよな? この世事に疎い僕ですら把握しているんだぞ、よもやきみがこの日が俗に如何様なことをする日であるか認識していないとは言わせないぞ」
「? ポッキーのひ」
「きちんと漢字で言うんだ。……ふむ、分かっているじゃないか」
「ポッキーおいひい(んむんむ)」
「食べる日だと思っているわけだな?! なるほど分からん!!」
「ゆ? ゆ? ポッキーはたべもの……('・ω・)」
「……あっ(もしかして:白雪は眠たい)(なぜか:昨日夜更かしをしたから)(つまり:僕が悪い)」
「ポッキーはたべもの……(';ω;)」
「嗚呼、済まない。僕が間違っていた。白雪の言うとおりだ、ポッキーは食べ物だな。美味しく食べたまえ(なでなで)」
「(もひもひ)」

 *

「石丸くん、わたしの屍を越えて昨日は白雪ちゃんとよろしくやりましたか?」
「以前にも言ったがきみはもう少し自分の立場を慮りたまえ。……うん、きちんと購買部で入手したものを渡したぞ」
「ほうほうそれでそれで」
「渡したら白雪がすべて食べてしまった。黒い箱の少し良いものだったのだが」
「それ…『大人のミルク』にするからですよ……わたし前に言ったじゃないですか、それプレッツェルが発酵バターのパイ食感で白雪ちゃんえらくお気に入りなんですよって……そりゃ食べられもしますよ……」
「とはいえ愛らしい白雪の姿を見られたので僕は満足だ。小動物に食事をさせている気分も味わえたぞ!」
「なんですかそれはそれで切実羨ましいじゃないですか」



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2016/11/11 (22:06)

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