[ 薄暮に錯綜 ] | ナノ



風紀と巫女と絵師と幸運とクトゥルフと(3)


〜前回のおさらい〜

STR/筋力:3D6
CON/頑強:3D6
SIZ/体格:2D6+6
DEX/敏捷:3D6 → 回避(DEX×2)
APP/外見:3D6 → 魅力(APP×5)
INT/知力:2D6+6 → アイデア(INT×5)
POW/精神:3D6 → 幸運(POW×5)
EDU/教養:3D6+3 → 知識(EDU×5)

HP/耐久力:CON+SIZ÷2 端数切り上げ
MP/マジックポイント:POWと同値)
SAN/正気度:(POW×5)

職業技能値(EDU×20)
個人技能値(INT×10)

・ありすがわさんはお嬢様な探検家がやりたいそうです
・石丸くんは制服警官をベースに執事をやるつもりです
・が、ダイスの女神さまはどうやら賢いチンパンジーがお気に召さない模様です

 ***

「先にあたし、すべて振ってしまってもよろしくて? もうすぐ終わりだし特に振り直す予定はないの、現状」
「構わないぞ」
「ええと、それなら次はINTね。あまり高すぎるのも宜しくないかもしれないわ、このお嬢様は好奇心が祟って本当にあちこちに行くんですもの」

【2d6+6=6+6+6=18】

「あら、……こういう求めていないところでの最大値ってどう反応していいか分からないわねえ。APPと変えましょう。POWはどうかしら」

【3d6=6+1+6=13】

「敏捷と変えようかしら、……でもSANは大切よね。出来ればこのPC、うまいこと大正卓にもアレンジして使い回したいし」
「ただ白雪、ひとつ覚えていて貰いたいことがあるのだよ」
「なあに? 清多夏さん」


「どんなにSANが高かろうとセルフ一時的狂気などを持ち出してくるリアル狂人を前にしてそれはただのお飾りでしかないということをk「落ち着いて清多夏さん! あれは悪い夢だったのよ!」僕は忘れないぞッ! 何なんだ結局のところ秋月先輩もやっぱり少しおかしい人なんじゃないかッ! 僕の! 白雪を!!!」


(んうう……だってわたし、リアルでだって凪兎ちゃんとられちゃう、って思ったら何しちゃうか自分でも分からないもん)
(今日もボクの天使が天使すぎて生きるのが意義深い)


「……落ち着いた?」
「(こくこく)」
「宜しい。それでは最後、教養ね。未成年探索者にしたいからあまり高くは要らないわ。年齢は最低でもEDU+6歳、そうなると最大でも13。……心許なくはあるけれど、知識ロールなら向こうのお二人に任せれば問題は無いでしょう」

【3d6+3=4+4+1+3=12】

「あら、ナイス!」
「というか今しがた届いたお二人のキャラクターシート……知恵と教養の女神が大笑いしているのは兎も角としてまた、濃ゆいな……」
「一番のポイントはマリアちゃんのほうがロビンさんよりSIZが大きいところだとあたしは主張してやまないわ。――さて、いま数値を入れ替えないままのパラメータだとあたしのキャラクターシートはこうなるわね」

STR/筋力:14
CON/頑強:07(特殊ボーナス+1)
SIZ/体格:14
DEX/敏捷:11 → 回避:22
APP/外見:12 → 魅力:60
INT/知力:18 → アイデア:90
POW/精神:13 → 幸運:65
EDU/教養:12 → 知識:60

「まず、EDUは年齢を19歳に出来るぎりぎりの13にしたいわ、POWが丁度13だから交換しましょう。この子はそんなに頭の強い子ではないからINTが高すぎるわ。APPと交換すれば良さそうね。このままだとロビンさんよりSIZが大きいことになってしまうし、SIZとDEXを取り換えてみると――こうなるかしら」

STR/筋力:14
CON/頑強:07(特殊ボーナス+1)
SIZ/体格:11
DEX/敏捷:14 → 回避:28
APP/外見:18 → 魅力:90
INT/知力:12 → アイデア:60
POW/精神:12 → 幸運:60
EDU/教養:13 → 知識:65

「悪くないわ、思った通りのキャラクタ作りが出来そう。――ふふ、折角だから今から清多夏さんが振るのに合わせてもう一度運試しをしてみても面白いかも」
「どうやらダイスの女神は徹底した女尊男卑主義であると見える……むぅ、僕としてはあまり無様な能力値を晒したくはないのだが」
「うふふっ、じゃあ不正を禁じるべくこの数値――あたしが今の今までつけていた記録のあとから振り始めて頂くわね」
「望むところだッ!」

↓証拠画像



これが

↓証拠画像



こうなりました

「あら、それなりによろしい出目ではなくて?」

STR/筋力:09(特殊ボーナス+1)
CON/頑強:14
SIZ/体格:16(特殊ボーナス+1)
DEX/敏捷:14 → 回避:28
APP/外見:11 → 魅力:55
INT/知力:16 → アイデア:80
POW/精神:13 → 幸運:65
EDU/教養:19 → 知識:95

「むぅ……少し変えたい」
「能力値交換? あまり変える余地は無さそうだけれど」
「SIZとDEXを。それから、――背に腹は代えられん。POWとAPPを、そののちAPPと、……STRを取り換える」
「!」

STR/筋力:13
CON/頑強:14
SIZ/体格:14
DEX/敏捷:16 → 回避:32
APP/外見:09 → 魅力:45
INT/知力:16 → アイデア:80
POW/精神:11 → 幸運:55
EDU/教養:19 → 知識:95

「あらあら。このAPPはどう設定付けるお心算なの?」
「APPとは容貌を主として人間的魅力をすべて兼ねる筈だ。この執事はお嬢様のことしか考えていない盲目的な男で、執事として卒のない慇懃な態度を取りながらも常に何処か険のある表情をしている。それと、お嬢様に同伴して向かう探検先では率先して彼女を庇い傷を受けるがゆえ、若干のスカーフェイスでもある。……と、このような感じでは厳しいかね」
「(どうなさったのかしらこの唐突の熱弁ぶり……)」
「(それもまた、愛ゆえだ)」
「(直接脳内に……?!)」

「それでは名前も決めようかしら。向こうのお二人がお名前をもじっておいでだから、あたしもそれでいいわ。アリス=F=スノーホワイト(Alice Fay Snowwhite)、年齢は19歳。フェイは信仰・信頼という意味で当時の赤ちゃんの名付けとしてはかなり人気のある名前だったみたいね」
「……ええと、僕は流石に自分の名前から切り崩して考えるのは少し恥ずかしいのだが「あら、キヨシ・ストーンラウンドとかではいけないの?」もうそれを口にしている傍からきみが笑っているではないか。――1920年代アメリカの子どもの名付けを参考にして、……アルバート。アルバート=R=ウォルター(Albert Roland Walter)でいこう」
「年齢は?」
「むぅ、……最低+6、ということは25歳からということになるか。それでは27歳…で」
「あらあら、それではアルが20歳だったときアリスは12歳、丁度ジュニアハイスクールを卒業した頃になるかしらね」
「(……12歳の頃の白雪。さぞ愛らしかったのだろうな)」
「(ぺち)」
「?!」

 ***

「さて、技能を振りましょうか。いあー!」
「……可愛い(ぎゅー)」
「きゃあ! ……もう、いけないわ? とれる技能を先に整理しておきましょうか」

▽アリス=F=スノーホワイト(職業:探検家)
INT12 EDU13 特殊ボーナス:現地民や外国政府への説得に+20
→職業技能値(EDU×20):260 個人技能値(INT×10):120
【取得可能な技能】
医学、応急手当、泳ぐ、回避、火器、写真術、跳躍、登攀、ナビゲート、博物学、ほかの言語、歴史、もしかすると考古学や人類学などの学問系技能

▽アルバート=R=ウォルター(職業:執事('20アメリカ制服警官ベース))
INT16 EDU19 特殊ボーナス:武器か格闘技能のいずれかに+50
→職業技能値(EDU×20):320 個人技能値(INT×10):160
【取得可能な技能】
火器、キック、グラップル、こぶし/パンチ、棍棒、自動車の運転、説得、追跡、法律

「……アル、とってもこう、戦闘特化! って感じでおられるのね」
「僕としてはアリスがパラメータ的に活かしきれない技能をメインで持たされそうなことが少々不安だ」
「どうしましょうか、あちらのお二人を分析して被らないように振ってみるかしら?」
「うむ、妙案だな」

「――先ずは、画学生さんのほうからいこうかしら。マリア・フォールムーン嬢。ステータスも技能もサポート要員、という印象ね。応急手当・図書館・運転あたりの数値はじゅうぶん計算できる域だし、美術・ラテン語あたりに配分があるとアーティファクトの解析要員にもなって頂けるもの。極振りを敢えて避けているのはPLであるまりんさんの謙虚で実直なお人柄が現れていると思うわ」
「ふむ。私立探偵氏もなかなかの手練れと見える。ロビン・カームラビット氏――今回は性別どちらでRPされるのだろうな――、世界で通用する一歩手前レベルの目星、追跡、心理学に加え、実践レベルのキックとマーシャルアーツ。これはどう考えても氏はピンカートン探偵社の出身だろうな。特記すべきは流石のPOWの高さか…でも何故だろうな、クリティカルと同数だけファンブルも繰り出してきそうな予感をひしひし感じるぞ」

「これならあたしは迷うことないわ、素直に探索と戦闘技能に振ろうかしら。――ああ、折角イケるなら医学と博物学も取っておきたいわね」
「僕は一先ずボーナスの使いどころに迷っておくとしようか。あちらのお二人に準じて指定技能以外にも幾つか追加しよう――ふむ、あちらがこうなら僕はこれと、これと……」





/ Back