「ねぇ、みかげ先輩?」



昼下がり、わたしの家のベッドでくつろいでいると


わたしのかわいい恋人、財前光くんが今まで見たことも無いほどの笑顔でわたしを呼んだ



「んー?
そんな可愛い顔してどうしたのかな、光くん」



と、ナデナデするために光へと伸ばした手が、光によって止められる







「今日は俺に触るの、禁止にしましょう」








「………え」



わたしは今すぐにでも光に襲いかかりたいと思っていたので、唖然としてしまう




「な、なにゆえー!」



それはいかん、大いに問題あるぞ!!!!



抗議しようとするが、その抱き締めたくなる笑顔はそのままに



「何でもです

もし触ったら、これから半永久的にみかげ先輩を蔑んだ眼差しでしか見ませんよ?」



と、光くんがきっぱり拒否してきた



「光くんが冷たい…」




そう呟きながらも、光の蔑んだ眼差しもいいかもって思ったり、思わなかったり




それから小声でぐちぐちと文句を言い続けるわたしに、光がイラつくように



「みかげ先輩、うるさいっすわ」



と言ったかと思うと



ちゅっ


と、軽いキスをした



えっ……?


「おかしくないか!?
さっきお触り禁止って言ってたじゃん!」



「俺からも触れないなんて、言うてないですよ」



「…!」




よく分からないけれど、もしかしたらわたしは、ピンチなのかもしれない


何故なら、光がわたしにジリジリ詰め寄って来たからだ





「みかげ先輩はいつも、俺にベタベタ触りすぎなんです」



確かに、いつもはわたしから光にくっついていて、あらゆる行為に関しても、わたしがリードしている




「……だって、触りたいし」



いじけるように言えば、光がわたしの頬を優しく撫でながら



「はぁ、

たまには俺の好きなように触らせて欲しいっすわ」





と、呟いた








    溜め息でころして









「ひ、光くーん!
ちょっと落ち着こう!」



「落ち着いてますけど?」



「止め……ひぁっ」



「触られるのも、好きなんや」


「ち、違う…!」




あぁ…
わたしは攻めたい派なのなぁ



でも、攻められるのも意外と嫌いじゃないみたい














なんですかこれ…
まぁ書いててすごい楽しかったです(^O^)

財前くんを攻めたい願望がにじみ出てしまいましたね





*************20120327


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