「今日、他の女の子と喋ってたでしょ」
ニコニコしながら、俺を押し倒すのは
俺の愛しいみかげ
しかしその目は、嫉妬で怒り狂っている
「…見てたんかぁ、堪忍な」
優しくみかげの頬をなぞりながら、白々しく謝る俺
嘘、
ホンマはみかげが見てるのを知っててわざとやったんや
「ねぇ、他の女なんか視界に入れないでよ
私は蔵を愛してんの」
その言葉が、聞きたくて
「蔵は私とだけ、関わればいい」
みかげはそう呟くと俺の首筋に噛み付いた
「……っ」
鋭い痛みが走る
あぁ、なんて気持ちがいいんだろう
いっそ
その手で
殺してしまいそうになるくらいに、
俺を愛して
20120304