浮気する幸村くん


「幸村くん発見!」


校内をブンちゃんと一緒に歩いていると、大好きな幸村くんを見かけた



すぐに駆け寄ろうとしたが、わたしはあることに気付いてしまう




「ブンちゃん…!大変!」



「ん?どうした?」


どうしたもこうしたもない


あれは……間違いなく…



「幸村くんが浮気(仮)してる!」




「はぁっ?」



だってほら、他の女の子と一緒にいるじゃん!

わたしが小声でそうブンちゃんに伝えると、




「あー…、

あれは美化委員の仕事じゃねーの?」


と興味無さそうに言った



「んー…」


そうかもしれないけど、わたしはやっぱり嫌だと思ってしまう



「大丈夫だって!

みかげへの独占欲の塊みたいなあの幸村くんが、他の女に目移りするわけないだろぃ」



安心させようと、ブンちゃんが私の頭を撫でてくれる


すると、


「あっ!幸村くんが…!
めちゃくちゃ笑顔になった!」



そりゃもう、特上なんてもんじゃないくらいの笑顔


わたしには最早表現できない…!



「どうしようブンちゃん!

あの子が幸村くんに惚れちゃう!」



わたしが必死にブンちゃんに訴える一方で、なぜかブンちゃんはぶるぶる震えだした




「いや、違う……

(あれは確実に、みかげの頭を撫でた俺に対して向けた怒りの笑顔だ……!)」



「ブンちゃん何で震えてるの…?」


わたしがブンちゃんの袖を引っ張ろうとすると、



「やめろ、触るな!じゃないと殺される…!」



「へ?」


ブンちゃん、一体どうしちゃったの?



「(俺の可愛い可愛いみかげに触れた罰、しっかり受けて貰わないと)」

「(ひぃいいい!!!!)」





☆★☆★☆★☆



まとまりが皆無すぎます…

幸村くんに病むほど愛されたい


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