「幸村くん、わたしお腹空いて死にそうだよ…」
そう嘆きながらわたしが幸村くんの席に近付くと、
「みかげ?
そう言ったら俺が何かあげるとでも思った?」
という厳しいお言葉が返ってきた
しかも言葉とは裏腹に、幸村くんは最上級の笑顔
「まったくもって、思ってません
ただ伝えたかっただけです、すみません」
思わず真剣に謝ってしまう私
幸村くん、その特上の笑顔が怖いよ…
しかし、
ぐぅ
わたしの腹の虫は限界を迎えているようだ
仕方ない
これはB組に行って、ブンちゃんから何かもらうしかない
そう思い、私が席を立とうとすると
ものすごい力で幸村くんに腕を掴まれた
「ダメだよみかげ、他の男から何かもらうなんて」
「え」
なぜバレた……!
ほんとに怖いんですけど!!!
「みかげはさ、
俺のだから」
ね?
と、またまた最上級の笑みを浮かべる幸村くん
はぁ、もう勝てる気がしない
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幸村くんシリーズ書くの楽しい…