餌付けはしない幸村くん

「幸村くん、わたしお腹空いて死にそうだよ…」


そう嘆きながらわたしが幸村くんの席に近付くと、



「みかげ?

そう言ったら俺が何かあげるとでも思った?」



という厳しいお言葉が返ってきた



しかも言葉とは裏腹に、幸村くんは最上級の笑顔



「まったくもって、思ってません

ただ伝えたかっただけです、すみません」


思わず真剣に謝ってしまう私


幸村くん、その特上の笑顔が怖いよ…


しかし、


ぐぅ



わたしの腹の虫は限界を迎えているようだ



仕方ない


これはB組に行って、ブンちゃんから何かもらうしかない



そう思い、私が席を立とうとすると

ものすごい力で幸村くんに腕を掴まれた



「ダメだよみかげ、他の男から何かもらうなんて」



「え」


なぜバレた……!


ほんとに怖いんですけど!!!




「みかげはさ、


俺のだから」



ね?

と、またまた最上級の笑みを浮かべる幸村くん



はぁ、もう勝てる気がしない




☆★☆★☆★☆


幸村くんシリーズ書くの楽しい…


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