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時間が過ぎていくのが、今日はやけにゆっくり感じられた
毎放課誰かしらが遊びに来るなぁ、なんて思ったら同じクラスの子たちがきれいにラッピングされた箱を手渡してくる
「お誕生日、おめでとう白石君!」
「あ…あぁ、おおきに。うれしいわ(^^)」
そうか、今日俺の誕生日か、そいえばそうやなwww忘れとったわ
3時間目の移動教室の時に見慣れた二人組が目に入る

と思ったら…
「いや〜ん、クラリンやないのぉ〜?」
「小春、浮気かっ!」
「相変わらず騒がしいなぁ〜ww」
「蔵りん、お誕生日、おめでとうね♪」
唐突な小春の祝いの言葉にさすがのユウジも突っ込めなかったと見た
「おおきに、小春。」
そういうと隣のユウジからも声がかかる
「おめでとうな」
「おおきに。」
笑って返すとふいに小春が口を開く
「あたしたちこんなんやけど、いつもいつもちゃんと見とってくれて感謝してるわ。ほんまに
そう言って言葉を切ると二人で一緒に抱きつかれる
「わっ!?ちょ、重いて、2人とも重いっちゅーにっ!!」

『いつも、お疲れ様、おおきにな。』

ふ、と表情が緩む
二人は離れるとまたギャーギャー騒ぎながら笑って目の前を去って行った




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