「では、私の家でのルールを説明します!」

二人が同居を始めることになった翌日の朝、朝からキスされてふにゃふにゃになっている寝起きファイたんをばっちりと激写したのち、邪魔されて不機嫌オーラ全開の黒様も引きずり出しルールの説明を始める


ちなみに昨日は疲れ果てていた私が限界を訴え、ひとまず同居okだけ取り付けた後にすぐお開きとなった

というわけで冒頭に戻る

「はい、黒様そんな不機嫌オーラ全開にしない!!!私が仕事で家にいない間は好きにしていいから!!!ファイたんを!!!!」
「当たり前だ!!!」
「えぇぇぇ!!!????」

「えぇぇい朝からいちゃいちゃと…!!!可愛いから許すけど、むしろもっとやれ!!!」
「君も全力で朝からそんなこと言わないで!!!」

ファイたんに突っ込まれるという貴重な経験と同時に時間の猶予はそうないことを思い出し私はわずかに冷静になる


「じゃー、簡単に説明しとくね、私のこと」

そういうと簡単に自己紹介


「陽夏
現在君たちの住む家の家主
仕事してます
腐ってて、日々一日は黒ファイって妄想しなくちゃ生きていけない末期患者
ファイたんと黒様が二人一緒にいるだけでテンションあがる
つまり部屋の本棚はそっち系がずらり
それ以外もずらり

何でもあるからなんなら参考に黒様に何冊か渡すよ」

冗談交じりにそう言うと、ファイが大慌てで首を振る
「これ以上テクもちとか駄目だよ〜><」

よし可愛い、今日も私は正常です
そんなあほなことを考えながらも再び口を開く

「それでひとまずはこっから先は家のルール

私がいない間は基本的に好きに使っていいけど、私の部屋に入る時は必ず私がいるときのみ
ご飯に関してはお湯を入れるだけだったり説明読んだらできる類の物もそれなりにあるから自力で作れないんだったらそれ使って

自力で作るのは構わないけど火事だけはしないように、あと家の破壊もだめだよ

後、私のことは何とでも呼んでいいけど、私からはそっちの呼び方は基本的に慣れ親しんでる
”ファイたん””黒様”が多いと思って
それ以外も時々出るかもしれないけど、名前呼び捨てだけはしないのでそこはよろしく
後、帰りは昨日帰ってきた時間帯が主流
あんまり早くには帰ってこれない仕事してる分家もあける時間が長い
だからお出迎えは精いっぱいいちゃつくか、もしくは二人でお出迎えして
お出迎えって言ってもただ帰ってきたらどこからでもいいから私に聞こえるように二人で「お帰りなさい」を言ってくれればそれで充分
息もそんな早くはないにしても普通の時間ではあるから、前日二人でベッド使う行事なければ一緒に起きてお見送りしてくれると嬉しい
それが無理そうなら二人とも寝てていいからね」
話し終えた私は大きく一息つくと、軽く首をコキコキと鳴らしながら二人を見る


「結構いろいろあったけど、まぁおいおいなれていってくれればいいから。ひとまず「お帰りなさい」と家の破壊だけしないでくれたらそれで十分。じゃぁ、そういうわけだから今日からよろしくね」


私はそういうなり時計を確認する


あと少し黒ファイを見ていきたい気もするが致し方ない、仕事に遅刻するのは避けたい
というわけで、私はすぐそばにあった仕事鞄を持つとあわてて玄関に向かう

「じゃ、いってくるけど、仲よくねー」

まぁ、喧嘩しても家壊れてなきゃそれでいいけど…
そんなことを思いながら今日も私は仕事に向かう


というわけで次回からお帰りなさいシリーズ始まります
ネタ切れするのも早いかと思いますので、リクエスト等ございましたら是非拍手から送ってくださいませ






Back


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -