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特別編2







「ありがとうございましたー」



お店を出た雪野は、買ったばかりの饅頭を一口。



『(あ、美味しい)』



もぐもぐと幸せそうに咀嚼する。



『貴志君』



駅で斑とベンチに腰掛けていた夏目は雪野の声に顔を向けた。



「おかえり。饅頭買えたか?」

『うん。付き合わせちゃってごめんね、はいこれ、貴志君と先生の分。出来立てだって』

「なぬ!?」



目を輝かせた斑はすぐさま食べ始め、夏目も一口かじる。



「「うまー」」



幸せそうに咀嚼する夏目と斑の隣に、雪野も腰掛ける。



『貴志君はどうだった?会えた?』

「ーーーーああ。昔と変わらず、優しい人だったよ」



優しそうに微笑んだ夏目に雪野も笑い返し、やって来た電車に雪野達は乗り込み帰った。





END.
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