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「万事屋銀ちゃん。ここが僕の住まいなんですか?」


とりあえず、退院していいことになったので先ずは家を見てもらう事に。


「そーです。銀さんはここでなんでも屋を営んでいたんです」
「なんでも屋…ダメだ。何も思い出せない」
「まぁなんでも屋っつーかほとんどなんにもやってないや。プー太郎だったアル」
「プぅぅぅ!?この年でプぅぅぅ!?」
『おまけに年中死んだ魚のような目をしてぐーたら生きる屍のような男だった』
「家賃も払わないしね」
「アト、オ登勢サンノオ金強奪トカシテマシタヨネ」
「それはお前だろーが!!」
「どーです、何か思い出しました?」
「思い出せないっつーか、思い出したくないんですけど…」
『あれ?泣いてる?泣いてるの?』
「しっかりしろォォ!!もっとダメになれ!!良心なんか捨てちまえそれが銀時だ!!」


思わずため息してお登勢さんに振り向く。


『バーさん、どうしよう?』
「…江戸の街ぶらりと回ってきな。アンタら二人して江戸中に枝張ってんだから、記憶を呼び覚ますきっかけなんてそこら中転がってるだろ」


それもそーかね…。という事で万事屋メンバーで江戸のぶらり旅。


「なに?記憶喪失?」


まずはキャバクラで、なぜか働いていたヅラ。


「それは本当か?何があったか詳しく教えろ銀時」
『だから記憶ねェつってんだろヅラ』
「ヅラじゃない桂だ」
「てか桂さん何やってるんですか」
「国を救うにも何をするにも、まず金がいるということさ。そこのお兄さーん、ちょっとよってって。カワイイ娘いっぱいいるよーーーー。そうだ銀時、お前もよっていけ。キレイなネーちゃん一杯だぞ。嫌なことなんか忘れられるぞ」
「これ以上何を忘れさせるつもりですかァ!!アンタらホント友達!?」
『なんで嫌なことで私を見た?てめっ、いっぺん死ぬかゴラァ!』
「何か思い出せそうな気がする…行ってみよう」
「『ウソつけェェ!!』」


ふらふらと店の中に行こうとした銀ちゃんを新八と蹴り飛ばす。


「あっ、今ので何かきそう!何かここまできてる!」
「本当か!思い出せ銀時!お前は俺の舎弟として日々こきつかわれていたんだ!」
「オイぃぃぃ!!記憶を勝手に改竄するなァ!!」
「どのへんアルか。どのへん叩かれたら記憶が刺激された?ここアルか?ここか?」
「いやこのへんだろ。アレ?このへんか?」
『違うって。ここっしょ?』


手当たり次第にエリザベスも交えて銀ちゃんを殴り蹴る。そのうちギャラリーが集まってきたが無視。だって記憶が戻るって言うから。例え白目向き始めていても、戻るって言うから。


「か〜〜〜〜〜つらアアアア!!」


は?

ーーーードゴォン.


「ぶぅおわっ!!」


いきなりパトカーが突っ込んできた!?


「な、なななな何ィィィィ!?」


中には多串君と沖田クンの姿が。あいつら一般人も殺す勢いだったぞ!

ーーーードォン!!

あ、爆発した。


「フン、芋侍が。家でチャンバラごっこでもしているがいい」


どうやらヅラが爆弾を仕込んだようだ。よくやった。


「いや!今日はつきあってもらうぜェ桂ァァ!!」


チッ、生きてたか。


「フン、やるな。逃げるぞエリザベス!!」
「待ちやがれェェェ!!」


この惨状をほっぽって二人は逃げていくヅラを追いかけていった。始末書の束に埋れて窒息死すればいいのに。


『あれ?銀ちゃんは!?』
「銀さん!!」


避けそこねた銀ちゃんはひっくり返っていた。


「銀ちゃん!」
「しっかりしてよ銀さん!」
『大丈夫!?』


あ、目覚ました。


「君達は…誰だ?」


う゛おい!!




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