◎ siete -スィエテ-
-もう意味がわからない-
siete -スィエテ-あれから二日後
俺はあの写真を返せずにいた
「どうしよーこれ..........」
俺はついつい、ぼっそりと呟いてちらりと写真をいた
そこには相変わらずの満面の笑み
はぁ......
とため息
「どうしたんだ高尾」
後ろからの声に俺は驚く
「うわぁ!」
「ああ、驚かせてすまん」
後ろにいたのは大坪主将
「うああ大坪さん」
「おう」
写真、見られたかな.....
「高尾....お前なんでその写真持ってんだ?」
ちらりと見たのか、大坪先輩は少々眉をひそめ、聞いてくる
「いや...その....」
「ふむ....そいつ、知ってるのか?」
「えっと、大坪先輩は?」
「まあな」
......こんなところに、聞けそうな人がいたとは思わなかった
「すっげえ知りたいんですが、大坪さん教えてください」
そう頭を下げると、少々考える様に気配が動く
そして出てきた一言は
「高尾.......誰にも言うなよ?」
神妙な顔つきで、主将は話し始めた
2014.01.17.19:12.曖霧