Stage 3
猫は我儘って事


「何のことでしょう?」


Stage 3


あれから私は花宮につかわれる世になってしまった


「茶」
「はいはい」


この様な風景は日常になってしまった
一緒にいるといかに横暴な人かよくわかった
いや、まさか部活以外にも付きっきりだとは思わないでしょう、普通


「....おい、手が止まっていますが?」


口調はこんなんだが、私はこの喋り方が嫌いでたまらない
私はその様な視線をむけた、彼はそれに気付いたらしく、嫌なのもわかったらしく、わざとらしくいい子ぶった喋り方をする
めんどくさい性格、いやがらせの好きな性格だなこいつ


「花宮もその喋り方、よくたもてんな」


原が感心しなくてよい所に感心してしまったため、無駄に花宮が良い気になった、めんどくさいは本当


「そうでしょう?」


それが今日の昼の話し

そして放課後
基礎練習をしている時の事だった
何故か、女子に呼び出しをうけたのだ


「.......?」
「柳田さん、頼みがあるんだけど.........いいかしら?」


こくん


「花宮君を.....ここに呼んでほしいの、明日夕方に」
「自分では?」
「は、恥かしいのよ、そういうの」


そう言って、彼女は頼んだわと手紙と言伝だけ言い残し、友達の子と帰って行った




「はぁ?」


その伝言と手紙を言い渡した
花宮は敬語に飽きたらしく、最近知ったいつもの口調になおっていた
その花宮もめんどくさいらしく、ため息ととともにその手紙を自分がたまたま持っていたライターでもやした


「ことわっておけ」
「........自分で「めんどうだ」」


そう花宮は練習に戻った
何か、機嫌がよく見えた
気のせい........なのか?


そしてその伝言をさっきの女子につたえると不機嫌になる
本当でしょうね?ときいてくる、私をなんだと思っている
確かに花宮は表では性格が良いが、今では、否前から裏では性格がゲスいのはシャレにならない


「もういいよ!自分で言って来る」


私が考え事している間に自分でそう結論を出したようだ
彼女についてきてと言われてしまい渋々ついて行く


「どうかされました?」


花宮は私達を見ると、笑顔を向けた、あの善人スマイルだ


「は、花宮君、あの、私と付き合ってくれるわよね?」


そう赤く顔をして彼女は花宮にきいた
すると思いもよらない言葉が出てきた


「ごめんね俺、柳田さんと付き合ってるんだ」
「.........は?」


いや、なわけあるかぁ!と一人で心の中で突っ込んでいると、ギロリと彼女は私を睨んだ


「最ッ低」


それ、私が悪いんですかッ?
そう彼女が出て行ったあと、花宮が悪い笑みをうかべ
「よかったな、俺の彼女に昇格だ」


............よかねぇよバカァ!!

Stage 3 END
2012.10.1.5:58.曖霧
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