Stage 2
仮面をはずした猫は言う

「今日から君は俺のマネージャー(下僕)です」



Stage 2

「かっこ.....」

いらないと思うんだけどなァ
前回の子よりも可愛そうだと思うんですが?
と心の中で想いつつ、ついついため息がでだ


「............却下」


私はそう睨んだ、そして歩き出した
だが何故か入口に死んだ魚の目............
古橋?こはし?ふるはし?、だったか、それがジリジリと距離をつめてきた


「諦めましょうよ、ねェ?」


楽しそうに足をばたつかせる花宮を横目に見ながら私は逃げ道を探していた
よくわからないが、多分、つかまってはいけないと脳で警報がなっている


「...........チッ」


いくら探しても穴なんて無くて、埋まって行くのはその状況に対しての焦り、不安
いや不安要素しかないってのが事実なのだが
認めると立ち直れなくなりそうで

とりあえず私は体育館から廊下につながっている入口に走った
あともうすこしで出られる!というところで私は急ブレーキをかけた
何かがおかしい、そう思って
だがその瞬間が命取りだった


「つかまーえた!」


目の前で私の事を捕まえているのは同じクラスの原だった
口元に三日月のような笑みをたたえ、花宮のもとへ私を引き摺って行く


「放せっ.............!」


私が抵抗してもビクともしない、流石バスケ部
あっというまに花宮の前


「とりあえず、入部お願いします」


そう渡された入部届け
私が首を横にふると、少々げんなりした顔で


「印押さないと...........」


私の耳元で小さく耳打ちをした
なんでお前が知っている!という私の弱点を赤裸々に耳元でささやかれ、悪寒がする

私は仕方なく印をおした


「フハッ、ありがとうございます」


Stage 2 END 2012.9.22.17:55.曖霧
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