- ナノ -
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「そういや、来るもんだと思って聞いてなかったんだが、来週のライブ1人か? ナミ屋は?」
「Heart企画のイベントですよね?」
「あァ」

 今日も元気に仕事中。想定していたとおり、来週に迫ったHeart企画のライブについてローさんから話しかけられた。当たり前のように参加することになっているのはとても嬉しく思う反面、今回は嘘をつかねばならないので心苦しくもある。
 ちなみにあれもこれもやること考えることが多くて忙しすぎて、時々素でチキン事件のことを思い出して悶々とする瞬間はあるけど、どうにか今までどおり接することはできている、と思います。

「あの、実はその日、どうしても外せない用事ができてしまいして……」
「……そうだったか、そうか」

 あぁ〜!! ローさんのテンション、明らかに下がってしまったように見えますね。罪悪感が半端ないです。でも! 行かないとは言ってないし当日のサプライズのためには、今は心を鬼にするしかない! だけど多少のフォローはしておかないと。でも私はウソをついてるわけでして、何をどうしたらフォローになるかわからない。

「私もですね、すっごい楽しみにしてるんです、してるんですけどねあのですね」
「ま、別にこれが最後の企画って訳でもねェからな」

 ローさんがしょんぼりしている……今すぐにでも話してしまいたい! ローさん達をあっと言わせるスペシャルな! サプライズをですね! しかしここはぐっと我慢、我慢だと私は心の中でじたばたと暴れ回った。
 そんな私の胸中を知ってか知らずか、ローさんが「じゃあ晩飯、付き合え」と畳み掛けてきた。今日は月曜日、最初で最後のユースタスさんたちとのスタジオ練習の日なのだ。どうして今日なんだ! しかも私ってば今までほぼ全部、仕事後のご飯断ったことないんですよね。それも手伝って断りづらさがMAXだ。もう泣いちゃいそう。

「え〜っと、今日はその……ですね」
「……そうだよな、お前にも色々あるよな」
「ローさん!! 本っっ当にごめんなさい!!」

 勢いよく頭を下げる。ローさんのそんな顔見たくない。ライブでもローさんにびっくりしてほしくて、喜んでもらいたくて、なのに。どうして今こんな顔をさせてしまっているんだろう。
 
「何でそんなに必死に謝るんだ、お前は何も悪くねェだろう」
「いやもう私が悪いんです!!……なので、その、埋め合わせと言っては何ですが、また何かおやつ作ってきたら食べてくれますか?」
「……仕方ねェな」

 とっさに思い付いたのは美味しいもので少しでも笑顔になってくれたら、なんてことくらいだった。それでもローさんが優しく笑いかけてくれて、少しだけホッとしたのと同時に絶対にこのサプライズを成功させなくちゃと私は気合いを入れ直した。



 そして迎えたライブ当日。私のテンションはすでに最高潮である。今日はほぼ寝ていない。フルスロットル。今日までローさんに隠し切るというミッションも無事に達成したので、あとはこの後リハで会ったときにユースタスさん達のお手伝いであるとごまかせばオーケー。
 ギターを背負った私はウッキウキでユースタスさんとの待ち合わせ場所であるライブハウス横のコインパーキングへ。到着してソワソワすること数分でユースタスさん達が乗った車がパーキングへと入ってきた。

「おうユメ! 早いな!」
「ユースタスさん、おはよーございます!!」
「あれからちゃんと特訓したんだろうな?」
「はい! 勿論! 見ててくださいよ! ローさん達だけじゃなくて観客の皆さんもうならせてやりますよ! た、たぶん」
「ハハッ! そうかそうか」

 そう、あのスタジオの日はユースタスさんに散々ダメ出しをされてしまった。キラーさんが優しくフォローしてくれたけど、ユースタスさん達はもちろん、今日の企画に来る人全てを納得させるために猛特訓したのである。
 ライブハウスへ入り手続きやらなんやらをするユースタスさん達をちょっとだけ離れた所から眺める。スタッフとしてここへ入るのはもちろん初めてのことなのでいくらテンションがマックスな私でも少々挙動不審になってしまうのは仕方がない。
 
「ほらよ、お前にこれをやろう」
「こ、これは!! 憧れのバックステージパスではありませんか!!」

 私の方へと戻ってきたユースタスさんから手渡されたステッカーにはバンド名、supernova explosionと記入されていた。

「おおお、これ貼るの憧れだったんですよ〜」
「お前またバンド組んだんだろう? 自分でライブすりゃいいだろ」
「今、コピーして練習しながら曲も作ってるんです! そのうちやれるといいんですけど」

 自分達のライブへの道のりはなかなか長くて険しいだろうなぁ。そう思いながらさっそくステッカーを左腕にぺたりと貼ってユースタスさんに「こんな感じです?」と確認すると、位置がおかしかったのかなんなのか鼻でフンッと笑われた。

「なぜ! 笑うんですか!」
「いやまァこっちの話だから気にすんな。とりあえずワイヤーが上手くできたらビールおごるって言ってたぞ」
「お、おおう……それはしっかりやらないとですね、ライブ後のビールはたまりませんからね!」

 笑われたことはもうどうでもいいとして、とにかく絶対にバシッと決めてやるんだと意気込んでいると話を聞いていたであろうキラーさんが近づいてきて「そうでなくてもちゃんとやれよ」と背負っていたギターケースをボスッと叩いた。



 そんなこんなで狭い楽屋をかき分けるように進みながら裏の通路へと荷物を運んでいると、会わないわけがない人物、今日の企画の主催者であるHeartのギタリストの声が聞こえてきた。誰かと話しているのだろう、しばらくしてから背後から「おい」と声を掛けられた。

「……やっぱりユメじゃねェかよ、お前何でここに」
「ローさん! おはようございます!」
「まさか用事ってこれか?」

 ローさんが私の左腕のステッカーを指差した。「ユースタス屋んところの……?」といぶかしげな表情をしたので「今日はちょっと物販とかお手伝いを色々と頼まれていまして……サプライズってやつです。驚いたでしょう?」とニヤリと顔をキメながら全力でごまかす。

「手伝いって……ギター持参でか?」

 あっ、私はまだしっかりとギターを持ったままだった。そこを突っ込まれたときのことを何も考えていなかった。はてさて、どうしたものか。視線をローさんからそらすと丁度キラーさんと目が合った。大丈夫、キラーさんならきっと、この私の無言のヘルプに気づいてくれるはずだ。

「あァローさん、キッドが使わせてもらうんだ。最近ユメがそのモデル買ったんだって小耳に挟んで、ライブで試したいらしくてな」
「……そうか」

 ありがとうキラーさん。正直ユースタスさんじゃなくってよかった。失礼だけどたぶんローさんのなかではキラーさんのほうが信頼度が高い気がするから、このほうが効果は高いはずだ。ナイスフォローです。感謝。
 それでも何やら不満そうにローさんは私を見てくる。そりゃ用事があるって言ってた企画当日に別バンドのスタッフで来ていたら何で隠してたんだって思われても当然。でも一応、行けない、とは言っていないのだ。

「黙っててすみません! でも私、用事がある、としか言ってないですよ!」
「……あの言い方じゃ来れないって言ってるようなもんだろ。ったく、だからあんなに必死に謝ってたのか。一体何企んでんだかな」
「何も企んでませんよ〜、ただローさんをビックリドッキリさせたかっただけですって!」

 へらりと笑いながらキラーさんに向けて同意を求めると「まァそういうことだから、これが原因でケンカにでもなってたんならすまなかったな」となんかちょっと私達をからかったような物言いでローさんの肩をポンポンと叩いてから私のギターを受け取った。
 今日は逆リハ、出演順とは逆の順番でリハーサルを行う。なのでもうHeartのリハの時間は迫っていた。「ま、手伝いっつってもどうせ始まるまでは暇だろ? リハでも見てろ」と呟きながら私のおでこにデコピンをかましたローさんは準備へと向かって行った。ちなみにユースタスさん達のリハはその次だ。いつもより控えめなものの、ちりちりとするおでこを押さえながら私はキラーさんにペコリと頭を下げた。

「はぁ〜、危なかったです。ありがとうございますキラーさん」
「ま、お前は後は本番を待つだけだ。リハできねェからな」
「あっ!! そっか私がリハしたらバレちゃうのか!!」

 そうだった。私はぶっつけ本番なのだ。急に緊張してきた。でも普段見ることのできないローさん達Heartのリハーサルを見れて本当によだれが出そうだった。出そうだっただけで出してはいない。そしてその後続けてユースタスさん達が、そう、ユースタスさんが私のギターでリハをする姿を眺める。あああああ忘れていた緊張がぶり返してきた。私今日、大丈夫なんでしょうか。
 そんなこんなで結局ガチガチな私をスパエクの皆さんは開場まで時間があるからと近くのおいしいバーガー屋さんに連れて行ってくれたりでどうにかこうにか緊張をほぐそうとしてくれた。見た目は派手で目立ってちょっと怖いけど本当にめっちゃいい人達。さすがローさんの仲良しバンドさんだなぁと、あらためて感謝せずにはいられなかった。



 楽しい時間はどうして決まってこんなにあっという間にすぎてしまうんだろう。開演したのはついさっきだったはずなのにもう次はスパエクの番だ。私は始まるまで物販ブースを任されたのでそこで店番をしつつ、同じく隣でHeartの物販の番人をしていたペンギンさんと今日の出演バンドについての話をしていた。
 Heart企画というだけあってカッコいい音楽をする人達ばかりだった。中でも印象に残ったのは以前遠征したときに対バンしたのだというヨサクとジョニーという二人組。打ち込みにギターとベースを合わせたスタイルで会場を盛り上げていた。確かいつだかローさん達と対バンしていたスクラッチメン・アプーさんも打ち込みを使ったインストのソロバンドだった。
 打ち込み。色々勉強して打ち込みができるようになったらスーパーな私になってしまうかもしれないなぁと考えつつ、そっち方面はマスターさんのほうが向いてそうというか得意そうなので今度話してみようと思った。
 照明が落ちて薄暗くなる。私とペンギンさんはブースから抜け出してフロアへと向かった。すぐにステージに行けるように、移動しても気づかれにくいように少し後方の通路側に陣取る。
 今日もまた疾走感のある楽曲から深みのヤバい曲まで披露してくれるスパエク。間違いない、ヒートさんが加入してからさらに私好みになった感があってめちゃくちゃ興奮する。本来ならがっつりとビールを飲みながら楽しみたいところだけど、演奏が控えている。かといってまったく飲まないとまた怪しまれてしまうので最初にHeartの皆さんと1杯だけ飲んだ。
 そうこうしているうちに5曲目が終わって、ステージをパッとライトが照らした。ユースタスさんがマイクを手に話し始める。

「今日はHeart企画に呼んでもらって感謝してるぜ!」

 その言葉を合図に私はこっそりとフロアを抜け出して裏に回る。大きなライブハウスではないのであっという間に到着。心臓をバクバクさせながらステージ袖で待機、なんだけど私の心臓は今にも大爆発を起こしそうである。初めてのライブした時とは緊張度が違いすぎる。なんてったってさっきまで私は向こう側にいたのだ。

「……ってなわけで、礼も兼ねて最後の1曲は、お前らの尊敬するバンドの曲をやるぜ! でもって、今日はスペシャルゲストがいるんだ」

 ちらりとこちらを見たユースタスさんに出て来いと目で訴えられる。ついに来てしまった。ふぅぅぅぅ〜〜〜と大きく息を吐き出す。私は手櫛で前髪を整えてからよし! と気合を入れて眩しい眩しいステージへと踏み出した。

「……!!? ありゃァユメちゃん?」
「手伝いってそういうこと!」
「……やっぱりユメが弾くんじゃねェか」
「ずーっとあのギターだけ立て掛けてあって意味深だったもんなァ」

 フロアから声が聞こえてくる。驚いて顔を見合わせているサンジさんとペンギンさんや、「やっぱり隠してたんじゃねェか、まったく」とでも言いたげなまったく顔をしながら腕を組んでこちらを見ているローさん、お腹の調子もよさそうで元気よく手を振ってくれるシャチさんの姿が見えた。ありがたいことにスパエクのお客さんも拍手してくれてる。とりあえず第一段階は無事にクリアしたでしょう。私はスタンドからギターを取って肩にかける。

「よっ! ユメちゃーん!!!」
「派手にやったれー!」
「キッドナイスー!!」

 歓声がサンジさん達だけではなく、何度か通ううちに顔見知りになったライブハウスのスタッフさん達からも飛んできてちょっとビックリしたけれど、悪い気はしない。むしろ調子のいい私はあっという間にノリノリである。

「いくぞユメ、準備はいいか?」
「はい!」

 思えばローさんの前でステージに立つのはこれが初めてなんだ。初めてのライブではナミとユースタスさんが私を見守ってくれていたけど、今目の前にはHeartのメンバーがいる。不思議な気分だなと思っているとローさんと目が合ってしまって、私は照れや緊張をごまかすようにへへっと笑った。喜んでくれるといいな、そう思いながらユースタスさんがカウントを取った声がして演奏はスタートした。
 私はリズムを刻み続ける。やっぱりスタジオとは違うよなぁと実感する。4人とステージで一体となって演奏する心地よさに思わず歌を口ずさんでいた。
 ラストは全員でタイミングを合わせ最後の音を響かせる。フロアからも拍手と歓声が聞こえてきてチラリとユースタスさんを見るとこちらに向けてVサインをしてきたので私もすぐにピースし返した。やった、1曲だけだけどローさん達の前で私、やりきったんだ。

「今日のサポートギターユメ! こいつのバンド、COUNTER HAZARDもそのうちライブ予定だからな!! お前ら見に行けよ!」

 ユースタスさんの声で現実に引き戻された。なんだかうちのバンドを宣伝してくれたような気がしたけれどそれよりも、こんな最高なサプライズを考えてくれたユースタスさん達にも、それを見守ってくれていたここにいる人達にも感謝を伝えなければと私はフロアに向かって深く頭を下げてから「ありがとうございます! ユメでしたー!」とピックを持ったままの右腕を大きく上げた。
 ローさん達も私に向けて手を上げたりリアクションくれたりしているのがわかってもう一度頭を下げる。そして後ろに振り向いてユースタスさん達にも「本当にありがとうございます!」と声をかけるとワイヤーさんが「約束どおりビールおごってやる。そうと決まればさっさと撤収だ」と私に向けて手をパタパタと払うように動かした。つまりそれは、合格点をもらえたということなんだろうか。だとしたらこんなに嬉しいことはない。
 なんとも言葉にできない喜びを噛み締めながらギターを抱えてステージ裏にはけようとしていると「しょうがねェからおれもおごってやるよ」とユースタスさんの声がした。顔をあげるとキラーさんもヒートさんも私を見て何やらうなずいていた。
 うまく言葉にできないけど、私は今、今日の企画者のHeartのみなさんを差し置いて一番の幸せ者なんじゃないかと、そんなことを思いながら片付けを済ませ楽屋へ荷物を置きに行こうとしていると、本日のイベントのトリであるローさん達が準備のためにやってきた。

「ユメぢゃんっ!! おれは今! 猛烈に!!」

 サンジさんが常人にはマネできないであろう凄まじいトルネードのような動きと勢いで私の前まで駆け寄ってきて「感動! しているよぉ!!」と声を上げて左手をガシッと握ってきた。私も嬉しくって「そう言ってもらえて私も嬉しいです!」と私の手を握るサンジさんの両手を覆うように空いたもう片方の手をかぶせた。その瞬間、私の首元が何やらぎゅっとなって思わず「ぐえっ」としょうもない声を出してしまった。
 
「ただでさえ狭いんだ、ふさぐな」

 私はすぐに振り返る。声の正体はローさんで、カエルのような声を出してしまったのはローさんが私の首根っこを引っ張ったからでした。

「ローさん! 一歩間違えば殺人未遂です!」
「おれがそんなヘマすると思うか」
「あ〜、そうですね、しないですね……たぶん」

 ユースタスさん達はそんな私達の横を「お、お疲れ〜」とか「今日の打ち上げは盛り上がりそうだなァ!」などと言葉少なめに、でもなんだか妙に腹立たしい、ニヤついたように見える表情を浮かべながら通りすぎて行く。
 そういえば……サンジさんの声がずいぶん遠くなったなと思いながらこの見慣れない通路をきょろきょろと見回すと、サンジさんはシャチさんに引きずられるようにして奥の方へと消えていくところだった。もう一度ローさんへ視線を戻す。ローさんはまたさっきのまったく顔のような、何か言いたげな表情だ。でもすぐに私の頭に手を乗せるとぐりぐりとペットを愛でるかのように何往復かさせた。
 私の脳内には数多の感情が押し寄せる。どう反応すればいいのだろうか、ローさんは一体何を思ってこの行動に出たのか。普通こんなことされたら何というか、あの日のこととか思い出すじゃん!! とか、かろうじて持ってる乙女心揺さぶってくるじゃん!! とか叫びたくなったけど、あまりにも過熱しすぎたのか色々と処理が追い付かなくなったようで急に頭が真っ白になった。
 えっと、私は今何をしていたんでしたっけ。そうでしたローさんの前で初めて演奏したんでした。「あ〜、えっと、どうでしたでしょうか」と、当たり障りのない会話を切り出すことに成功した。けれどちゃんとローさんを見ることができない。壁にびっしりと貼られている歴代の出演者のフライヤーやステッカーに視線を向ける。

「うまく言えねェが、まァよくやったんじゃねェか。そうだな……打ち上げ代くらいは出してやる」
「わぁ、私この後実質飲み放題」

 そう、フロアに戻ればワイヤーさんとキッドさんからビールをごちそうしてもらえるし、Heartがトリだからそのまま打ち上げに入るわけで、ほぼ飲み放題。万歳。何度も言うけど今一番幸せな思いをしているのは私なのではないでしょうか。
 ペンギンさんに催促されたローさんは私の頭をぽすんと叩くとステージ裏の控え室へと向かって行った。去り際にちらりと見えたローさんの表情は照れを隠そうとしているようにも見えた。全然そんなことないかもしれないんだけど、楽屋に行く間もその表情を思い出して、本当に今日私はローさんの前でライブしたんだなぁとあらためて噛みしめた。



 フロアに戻ってビールをゲットすべくユースタスさん達のところへと向かうと「楽屋に置きに行くだけでずいぶん時間かかったなァ?」とさっきのニヤつきが気のせいではなかったとわかるほどの笑顔で迎えられた。
 バーカウンターへ向かいながら考える。言うほど長時間ではなかったはずだけど、それはたぶん私がローさんと立ち話をしてたからなわけでして……あれ。待って、もしかしてバレバレなの? 私のこの気持ちってだだ漏れなんですか? だからそんな生暖かい感じなんですか? もちろんそんなこと聞けるはずもないし、私が気にしすぎているだけかもしれない。
 それにそれどころではない。今日のスパエクの感想だって、このあとのHeartの演奏についてだって、ユースタスさん達と話したいことは山ほどある。私は気持ちを切り替えるべく、ワイヤーさんからいただいた今日の勲章とも言える金色の飲み物を勢いよく飲み干した。

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