ねぇ、神様お願い(ミナト ver.



「ミナト君ってばまた一番!」

「ミナト君に勝てる奴なんていないわよ!」



定期テストの結果が職員室前に貼り出されている。各学年の上位50人はこうやって点数と順位が公開される。俺は一番上の"波風ミナト"の文字の下を見ていた。俺といつも一点差か同点の子の名前を…



「ねぇ、うずまきクシナって子知ってる?」



学年二位なのに名前を聞いたことがない。気になったから近くの女の子に聞いてみた。その子は困ったように(なんで?)笑いながら口を開いた。



「あぁ、あの子には関わらない方がいいよ、ミナト君。だって、あの子の髪は真っ赤で気持ち悪いんだもん」

「…、」



赤い髪の子なら見たことがある。後ろ姿しかないけど綺麗な髪だったのをよく覚えている。

気がつけば俺は教室棟へ走り出していた。




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