Merry X'mas (2010ver. 今日はクリスマス。世間一般の恋人たちは甘い日を過ごす。しかし、俺の彼女であるうずまきクシナのテンションは低かった。 「クシナほら、クリスマスケーキだよ?」 「……ん、」 「……クシナの好きな味のケーキなんだよ?」 「!、………」 一瞬ケーキを見て目を輝かせたクシナだったけど、またしょぼんと下を向いてしまう。 「ミナト、」 「ん?」 いつもより明るい声色で返事をする俺。あぁ、俺ってクシナのことが本当に好きなんだな、と改めて思う。だって、クシナの笑顔の為なら何だってしようと思うから。「どーしたの?」 「見たかったの…」 主語が無い!!大切な主語が無いよクシナ!! でも、最近の俺は少し凄いよ? 「もしかして、雪?」 「うん、だってさ…雪が降ったらホワイトクリスマスだったのよ?」 主語を当てた俺だったけど生憎俺はクシナの為に雪を降らす力は無い。 「そんなに雪、好きなの?」 「ん、けっこうね…」 クシナのすごく残念そうな声に俺も辛くなる。もう!雪降らしてよ!神様!!クシナの為に! [前へ] | [次へ] |