体温の精度だけ鮮明(2/6)



「えっと…自来也先生、」

「俺たち未成年ですよ、」



先生が半ば強引に私たちを連れてきたのは……賭け屋だった。ここの賭け屋は居酒屋も営んでいるらしく店の中はいい匂いが漂っていた。



「安心しろお前たちにはジュースだ。ここは安いしうまいからのう、それに」

「「それに?」」

「自来也遅いじゃないか!」



一つのテーブル席の方から手を上げ先生を呼ぶ女の人がいる。じらいや先生もそれに答えてそのテーブルへ……



「何しとるお前たち早く来いのぅ」

「…行こうか、クシナ」



苦笑しながら私の手を引きエスコートしてくれるミナト。だけど、こんな場所だとそんな行為は浮いてしまうわけで、



「なかなか出来た男だな。自来也お前とは大違いだ」

「う、うるさいのぅ!」



自来也先生と仲良さげな女の人はミナトをニヤニヤしながら見ていた。



「綱手、ミナトのやつをあんまり褒めん方がいいぞ。こいつらラブラブなんでなぁ!」




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