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下駄で東屋に転がっていた小さい石を蹴る
ああ、思い出さなければよかったと後悔をしているのか少しだけ耳が赤い。


「若気の至ねえ…」

「なんです、もういいでしょう。その話は」

「はぁ…俺の下にいる時は本当に可愛いのに」

「五月蝿いです」

「へいへい、まぁいいけど」

ふと石から目をそらし顔を上げた瞬間
椿の花が目の前で音を立てて落ちた
それを見ていたのは周だけだ

「…不吉ですね」

「そういえば、婚約の件どうした?」

「…さあ、どうにかなるといいですが…」

「ま、いざという時は一緒に逃げるか」

「…何を馬鹿なことを」

「冗談ではないんだけどな」




*fin

時代は昭和初期っぽい´-`)
藍咲には珍しく第三者目線(微)

ここまで読んでいただきありがとうございます!

よろしければ*
U N I O N

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