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この後、綜馬くんにでかい服を渡して
俺も綜馬くんも夜ご飯はいらないということで
お風呂に入ることにした。

最初に風呂に入った俺は眼鏡を外してぼやけた中で綜馬くんを探す。

「綜馬くんー?お風呂開いたけど」

ソファーで寛いでいた彼はこちらを向くと一瞬止まった

「…綜馬くん?」

だめだ。視界がぼやけてて表情がみえない。
眼鏡かけよ。

そう思った矢先

「眼鏡があるのとないのとでは印象変わる」

「…元がダメだから印象も糞もあるのか」

「いや、全然変わる」

次どうぞって言ったら返ってきたのは、いらないの4文字
風呂はもう女の家ではいったらしい彼はもう風呂の必要はないらしい、なんだ、そうだったのか。
じゃあ寝よう。21時だしって言ったら笑われた。


生憎、一人暮らしな俺は布団を2組持ち合わせていないから二人でベッドに寝そべる形になる

「いつもこんなふうに一人で寝るの?」

「なんか今日は質問ばっかだね。 それといつもは裸で寝てるからいつもとは違う」

「裸?」

「うん。俺、裸族だから」
 
何も身につけないって最高に気持ちいいんだぞ

「寝苦しくないの?」

「んー。下着は履いてないから少しは楽」

暗くて黄色いランプの下なんの話をしてるんだ俺は。


背を合わせるようにして横になってたがごそごそとなにやら動いてる模様。

尻に感じる違和感は気のせいではない

「ホントだ。ノーパンじゃん」

「…へんたい」

小さく呟いた
何が良くて男の尻を直接触る奴がいるよ
割とゴムが緩いズボン
手を滑りこませるのは容易くて片手をズボンの中に突っ込まれている。
なんとも言えない人肌に少しドキリとした


「んーなにかいった?」

「いや別に…って揉まないで頂こうか」

「いやいや、瀬那さんの肌スベスベで気持いいし」

答えになってないし、注意するのもだるく感じたから特にもう何も言わなかった。


「あっそ」

「瀬那さん」

「なに」

「撫でていい?」

「…尻ならもう撫でてるぞ」

「ぶはっ 違うよ髪」

「? 別にいい」


了承の言葉を得るとすぐに頭を撫でてきた
うわ、こんなの保育園以来かも。
そういえば、お昼寝の時間先生が布団の上からポンポンっと規則的に叩いてくれるの好きだった


「んーっ」

「眠い?」

「ん、」

「…いやらし」


意識が有無の間で言葉を理解とか出来ないから。


「…も ちょっ…と」

「ハイハイ」

撫でられる手の温もりが温かくて直ぐに意識を手放した
自分疲れてたのかな


眠っている俺を自分の方に向きあわせて恍惚とした顔を綜馬くんが浮かべていたのを俺はもちろん知らない


「瀬那さん」

「う、」

「ああ、ほんと、タイプだ」

頬を撫でて
髪を耳にかけ
食い入るように俺の顔を見つめていたことも
ちゅっちゅと何度も軽い接吻を俺の首筋から顔にかけてしていたことも、俺は全く知りませんでした。


*fin

受けくんより攻めくんに注目。
彼はきっと執着(軽度)攻め予備軍´-`)

ここまで読んでいただきありがとうございます

よろしければ*
U N I O N

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