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なにかと近い俺のマンションは8分程度で到着した

話していてわかったけど、
なんか綜馬くんって妙に犬みたいなところと妙に俺様なところがある。


マンション10階の玄関のドアを開けて
中に入ると自分んちって感じがした


「瀬那さんちっていい匂いだな」

「そう…?」


お陰様で抜けた腰も動くようになり
綜馬くんをリビングに向かわせ
自分は一目散に脱衣所へ向かう

上の服を雑に脱ぎ洗濯機にぶっこもうとした

「瀬那さん」

「ひっ」

いきなり声をかけられてビビった

「…」

「…」

「…なに?」

少しの間が気になったけど敢えて気にはしない

「…いや、大きめの服借りようと思って」

「あ、ああ。服ね」


なんだ、服か。
大きいのあったっけかな


「てか瀬那さんエロい腰してる」

視線を感じて鏡を見ると俺を見てる綜馬くんと目があった。

じろじろと体を見られて少し気味が悪い

「普通じゃない?」

「あと ずっと思ってたんだけど瀬那さんってビビリでしょ」

「…」


言い返す言葉もなく黙っていると
素肌に感じる擽ったい感覚
ツーっと指の腹が肌を滑る
「…んっ」

ビクリと肩を震わす
どうも背中は駄目でね


「可愛いね」

「…綜馬くん頭大丈夫?」

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