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9月
じくじくと蒸し暑い夏も終わりを告げ始めてる頃
そよ風が頬を撫で
目を開けてみた
目の前には一面の青と白
じっと空を見る
ああ…綺麗だ。
いつかは消えてしまう白を見て
儚いなんて思った。
「ぼくもいつかは死ぬのか」
まだ先の未来。
もしかしたらあっという間の未来。
こうやって人の生死についてよく考える
なぜ生まれてなぜ生きるのか
誰かが、必要とされ生まれ誰かの為に生きるんだ、と言った。
そんなの綺麗事だとしかおもわない僕はおかしいだろうか。
それを聞いた瞬間、腹の奥からじくじくとした気持ち悪い何かが沸き上がってきた。
そんな僕を周りから見たら性格が曲がってるとでもおもうのだろうか。
自分が生きてる意味すら分からない
そんなことを思う僕に君は呆れてる?
僕には人間としての何かが欠けてるらしい。
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