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只今、黎哉の寝室。
クイーンサイズのベッドの上でぽつんと男二人座ってる。明かりはカーテンから溢れる月光のみ。
……。
なんか、ドキドキしてきたかも。
「一本吸っていい?」と訊ねると「ん」といって灰皿を渡された。
あれ、こいつタバコ吸わねえよな。とおもって
聞いてみたら
「ハルが使うと思って買っといた」って無表情で言ってきた。
さすが俺の犬。抜かりなし。
ふぅー、と煙をふかすと
部屋充満してた黎哉の柔軟剤の香りと混ざり合って新たな香りが生まれた。
「俺、ハルのタバコの匂い好きだ」
「…くせーだけだろ」
「そんなことない」
「……………そうかよ」
吸い終わった後
黎哉に誘導されるがまま
ベッドの背もたれに寄りかかった
「ズボン脱がす」と言われ簡単に取り払われた
スラリと白くほっそりとした脚が露わになる
すると何を思ったか、黎哉が俺の足を舐め始めた
「っ、ちょ、なにして」
「ん、チュ。舐めてる」
「見たらわかるっての」
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