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そんな俺に冷静に答える隣にいるこいつは


如月 黎哉。きさらぎ れいや。

俺のダチ……。
うーん。どっちかというと犬みたいな。

物静かで考え方がクール。
通常は人並みの口調だけど、真剣な時とか素の時は、口が悪い。とても。
がしかし俺以外とあんま喋んないから皆知らない。
顔も俺と同じくらい整ってて周りからちやほやされてるのに本人は全くの無頓着。勿体無い。
兎に角、何に関しても反応が薄い、俺以外には。
もっと女と遊べばいいのに。本当に勿体無い。


隣で酒をちびちび飲んでる黎哉の
頭を撫でると嬉しそうに綺麗に微笑む。

187cmというどでかい図体の癖に俺が人撫ですると喜ぶコイツを見るとやっぱ犬みてぇって思う。

ごーるでんれとりばー。かな。


「なんで急にそんなこと言い出した」

黎哉が聞いた。
そう、これには訳がある。

「こないださー。司にたまたま会ったんだよね。あ、碧野司な。」

碧野司と云うのは高校時代のダチ。
んでもって同性の尻を追っかけてる奴。

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