しばらくの間、抱きしめられていた
まつ毛なげぇ。
肌スベスベじゃん。
すげー。髪を触ろうとした瞬間だった
「……ん。 」
司が目を覚ました。
「あ おはよ」
「………はよ」
爆睡だったね。
「あー。わりぃ」
そういって、背中に回ってた腕が消えた
「ご飯作ろうか?」
「いや、いい。……ねみい、ねる」
相変わらずの朝の目覚めの悪さ
そして、安定の低血圧ってやつか
俺は起き上がってベッドの縁に座った
まだ眠そうな司の顔が見える
時間は丁度、8時だった
俺もそろそろ自分ち帰ってベッド組み立てるかな
司も自分の事あるだろうし
なんかあっても、家、隣だし
「そろそろ自分んち帰るわ」
「おう」
部屋を出ようと冷たい床を歩いた
ドアノブに手を掛けた時だった
「のぞみ」
「んー」
振り返るとこちらを見ていた
「暇なときはこい」
「もちろん」
そのつもりだった
じゃあな。といってまたベッドに潜ってしまった
「ちゃんと起きろよー」
そう言い残して部屋をでた
玄関から出てみると
青々しい空がマンションの建物の端に見える
「よし、今日もがんばろ」
空を見上げて、そう言った