憂鬱めりーごーらんど | ナノ




あ、そうそう

「思ったんだけどなんの仕事してんの?」

「……………………」

「…禁句だったか ?」


俺なんか癪に障るような事いった?
普通に普通だったような…

「 司?」

「…知りてぇの?」


なんか、そんなに深刻そうな顔されると逆に知りたくなるのが人間というものです

「う、ん」

「ちょっと、こい」

そういって、司はリビングを出て
違う部屋へ向かった

ついて来いって意味か
  

「ここ」

ついたのは、パソコンやら
本棚やらたくさん並んでる所だった。


「これが俺の仕事、小説書いてる」

そういって渡された本は
どっからどうみても、俺が知ってる物だった  


〔藍色恋歌〕著作:碧  


………………………………。




「………………えええええ」

なにこれ、ドッキリ?
ドッキリにしちゃ、きついから


「え、 これって、BL小説じゃん」

「あぁ、知ってる。」

「は? ボーイズラブだよ?」

「知ってるっての」

パニック状態だ。
なんだ、ハプニングだ。


「え、お前があの人気BL小説家なの?!」

「うるせぇ、わるいかよ」

「え、  碧さん!?」

「そうだっつってんだろ、しつけぇ」


うそだ
だれかほっぺを殴ってくれ
引っ張るんじゃなくてグーパンチ

「まじか」

「あぁ、」

「俺、碧さんの小説全部持ってるし」

「まじかよ」


大好きなBL小説の作者が
幼馴染って、まじ…?

めっちゃ、興奮すんだけど

あんなに、キュンキュンする萌えを
届けてくれてるのが司だったなんて


やばい。やばいよ、やばいから


「つかさ もう、大好き」

「ちょっ」


司に抱きついた


「なんなのまじで」


おまけに、頬すり攻撃

身長的に司の首筋辺りにしかいかないから
胸元辺りに頬すりになってしまう

ちくせう。身長高いな
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