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朝の糖分補給

〈dr〉
毎朝の事ながら、榛名は感心していた。
奏の朝ごはんに。
〈dr〉
朝は榛名は和食派だが奏は洋食派だからいつも違うごはんを一緒に食べている。
奏もたまに和食を食べることはあるが、榛名は朝はしっかり食べたいので洋食を食べることは無い。なにより食べるのは辛い。
〈dr〉
榛名の朝ごはんは毎日奏の手作り。
今日は玉子焼き、お味噌汁、ほうれん草のお浸し、アジの開き、海苔、ご飯という純和食。
〈dr〉
奏は「大したことないよ(ˊˋ* )」と言っているが、毎日これだけ並んでいるのは作るのも大変だろう。しかししっかり朝ごはんを摂れるのはありがたい。
〈dr〉
奏の洋食と榛名の和食が机に並んだら向かい合わせで同じテーブルに着く。朝の挨拶をしてから2人声を揃えて「「いただきます」」。
〈dr〉
奏の様子を盗み見すると、音を立てず、口を閉ざし綺麗な仕草で朝ごはんを摂っている。
とても綺麗な作法で食べているが、スクランブルエッグを食べる時は頬が少し緩む。奏の母が作ってくれたのが大好きだったそうだ。
その様子から見るとまた少し母の味に近づいたのだろう。
〈dr〉
その様子に微笑ましさを覚えつつ玉子焼きを食べる。お出汁がふわっと香るふわとろの玉子焼き。それを噛み締めつつ、口にご飯を放り込む。
口の中で玉子焼きの優しい味とご飯の甘さが交わる。
それらを飲み込み、豆腐とわかめのお味噌汁を啜った。美味しい。
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
「奏、今日の朝ごはんも美味しいわ。
毎朝ありがとうな」
〈dr〉
「どういたしまして。こちらこそ毎朝感謝の言葉ありがとうね」
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
感謝の気持ちをお互いに伝えあって、再び朝ごはんに戻る。
やはりどのおかずも美味しかった。
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
「「ごちそうさまでした」」
これも2人で声を揃えて。使った食器を運びやすいそうに重ねている奏に声をかける。
食器を重ねる手を止めてこちらを向いた奏の腕を掴み優しく引き寄せた。
「どうしたの?」と微笑んでいる奏の柔らかい唇に自らのそれを重ねた。
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
「糖分補給したかってん」
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
〈dr〉
(´ ˘ `)<こういう甘いの好きです

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