ガッ、という鎖を引っ張る音と共にカカシさんがバラバラになった。


「キャーー!」

「カ…カカシ先生ェ!」

「「二匹目」」

「ナルト…!」


カカシさんの次にナルトを狙う忍二人。サスケが敵に向かって的確に鎖を手裏剣で木に止めたから、私はその上からクナイを投げて動かないように固定させる。これで鎖は大丈夫。二人は鎖が止められたことで動けず、その間にサスケが二人の顔に蹴りを入れる。と、片腕ずつ繋いでいた鎖を取り外し、一人はナルト、もう一人がサクラとタズナさんの方に向かって行った。


「サスケ、」

「分かってる!」

「うわあ!」

「ナルト!」


ナルトの襟を引っ張り、相手の顔にチャクラを込めた足で蹴る。これで一人は大丈夫だね。と、サクラ達の方に向かって行った忍を片手に持ったカカシさんが目の前に現れた。


「流石、ユキだね」

「もー!心臓に悪いですよ、カカシさん!」

「ごめん、ごめん。…ナルト、直ぐに助けてやらなくて悪かったな。ケガさしちまった…。お前がここまで動けないとは思ってなかったからな。とりあえず、サスケとユキはよくやった」

「よォ、ケガはねーかよ、ビビリ君」

「…!」

「ナルト、喧嘩は後だ。こいつらの爪には毒が塗ってあるから、お前は早く毒抜きする必要がある。余り動くな、毒が回る。それでタズナさん」

「な、何じゃ…」

「ちょっとお話があります」



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