たゆたう詩声 | ナノ
何度でも
わざと遅めに階段を下りてみる
アナタが居るのがわかってるから
ドアを開ける前に口元をしめる
顔を見たらニヤケるこの癖
隠すのでやっとなあたしを
アナタは笑顔でつかまえて
ギュッと強く何度か抱き締める
アナタの声しか届かない
今のあたし
距離は小指分もないから
離れたくないんだよ
他の誰かが見えたとしても
手はくっついたまま
何度も抱きしめてみて
何度も手を握りしめて
何度も名前を呼んで
何度も何度も
飽きたりしないから
いきおいで言った言葉を
本気にして
何度も思い出してね
2010.08.28
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