たゆたう詩声 | ナノ



しらんぷり



君の横顔を不安げに見つめた
視線に気づいたりするコトもなく
それは良かったのか悪かったのか
アタシは無言で聞いていたの
大丈夫?だなんて口に出さない
長い時間を一緒に過ごすための
アタシなりの得策だったから

微熱続きの君の少ない言葉に
耳を傾けながら唇を噛む
自分勝手な想いが勝利し
早く帰ろう…とは言い出せない

分かってるよ 分かってるの
これがワガママなコトを
ツラそうな君の横顔を
微笑むコトは出来なくても
隣にいたいと一番に願う


当たり前のように電話して
当たり前のように時を忘れ
当たり前のように愛してるって
次の日になる瞬間を気づかずに
早く寝よう?なんて口に出した
アタシの言葉は建て前で
君の声を聞き続けたいから

下らないお話はもう飽きたの
耳を傾けながら目を瞑る
君が想像できたから
逢いたい…とは言い出せない

分かってるよ 分かってるの
これがワガママなコトを
ツラそうな君の声色に
微笑むコトは出来なくても
隣にいたいと一番に願う


分かってるよ 分かってるの
全てがワガママなコトを
コワそうな君の身体に
気遣うコトは出来なくても
早く治れ!と一番に願う



2011.11.01




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