たゆたう詩声 | ナノ



リボン



遠い遠い場所にいても
たどりつく気がしてならない
小指の先に結ばれた
赤い赤いリボンをたどり
かならず出会えるのは
アナタしかいない


見知らぬ場所にひとりでいる
アタシにアナタはメールをする
甘い言葉をささやくわけでもなく
ストレートに帰れなんて言わない
「僕の彼女は、今頃何処の空の下」
選ぶのに迷った手に持つブローチ
放りそうになりながらもアナタに

メールをしながら
今すぐ
会いたくて会いたくて
仕方ないの!

遠い遠い場所にいても
たどりつく気がしてならない
小指の先に結ばれた
赤い赤いリボンをたどり
かならず出会えるのは
アナタしかいない


目と鼻の先ってのはこのことなの
同じ箱の中にいるのに姿見えない
さびしいなんて口にも顔にも
出したりはしないのはお決まり
(同じ空の下、彼氏は今頃何してる)
考えすぎてよそ見で仕事を忘れ
放りそうになりながらもアナタに

想いをよせながら
今すぐ
会いたくて会いたくて
仕方ないの!

近い近い場所にいても
たどりつかない時があるなら
小指の先に結ばれた
赤い赤いリボンをたどり
かならず出会いたいのは
アナタしかいない


太さをかえてみましょうか
細くしても変わらない
頑丈さがあれば
リボンはほどけないの!

遠い遠い場所にいても
たどりつく気がしてならない
小指の先に結ばれた
赤い赤いリボンをたどり
かならず出会えるのは
アナタしかいない



2010.09.18



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