たゆたう詩声 | ナノ



虹色のあした



アナタをじっと見つめられたのは
少し悲しい出来事があったから
アナタの視線の先にたたずんだ
アタシのこの存在を確認したら
安心しすぎて胸の中がとても熱い
逃げ出さないとアタシはこの場で
泣き虫のレッテルをはられちゃう

ヤキモチ屋なのは自分もわかるの
ソレはまわりに言われなくたって
アナタから繋いだ手の感触が
あの時いつもと違って感じたのは
きっとアタシの不安げな心ごと
その手が包み込んでくれたから

どしゃ降りの雨は
いつかは虹を作り出すの
何でもないふりをして
アナタの言葉をそらす
背中を向けたアタシに
虹は作れるのかな


いつもは真っ直ぐに繋がる糸が
もやついたアタシの心に惑わされ
なんとなく絡まってほどけない
ドアを閉めた瞬間に視界はゆがみ
こんな綺麗な星空のはずなのに
冷たくもない温かくもない水が
アタシの首筋までポタポタ落ちる

自信を持って平気な顔をしたい
ソレはまわりに言われなくたって
どうやったら良いのか迷って
ひとりで盛り上がって悲しんだ
アタシをアナタは嫌うんじゃって
言われて居なくても考えちゃうの

強くて冷たい風は
いつかは桜を舞わせるの
放っておいてと突き放す
アナタの視線を感じながら
背中を向けたアタシに
春はくるのかな


どしゃ降りの雨は
いつかは虹を作り出すの
何でもないふりをして
アナタの言葉をそらす
背中を向けたアタシに
虹は作れるのかな

自信はないけど
行動力はあるの

どしゃ降りの雨は
いつかは虹を作り出すの
甘えたように抱き締めた
アナタの視線を奪い去り
顔を上げたアタシは
虹を作り出すの



2010.09.13



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