たゆたう詩声 | ナノ



cube sugar



冬の冷たい風に 指先は負けた
息を吐きながら 鳴りだした音に
耳を傾けて 目を細め笑った
気持ちがあるのか 本気なのか
意地悪な言葉を並べて 胸を刺す
アナタの言葉に この夜はさらに
冷たさと寂しさを 感じたのよ

「あったかい言葉しかくれない」
そんな保証は無いのに なぜ
どうしてって 周りは口々に
「だってスキなのよ」 とバカ
みたいに繰り返して しまった


アタシじゃダメだって
ハッキリ言わないから
期待して 傷ついて
アナタに甘い甘い sugar
振り回されて 涙してもなお
アナタの味方で
アナタの側に居たいの


こんなアタシじゃ 弱気なアタシじゃ
アナタには似合わないのかな
頼られてるようで 頼られてない
他の誰かに優しくされてるのかな
不安も寂しさも 笑って誤魔化し
アナタの願いごとだけを叶えた

「俺以外は要らないだろう」
アナタには隙間があったのに
アタシ以外に関わっているのに
「そうだよ、当たり前よ」とバカ
みたいに繰り返して しまった


「アナタじゃないとダメだよ」
ハッキリ言い切れるから
言わないで 涙して
アナタに甘い甘い sugar
泣かされても 冷たくても
アナタの味方で
アナタの側に居たいの


窮屈とか 迷惑とか
そんな言葉はよぎらずに
素直に 真っ直ぐに
「愛してる」って言えたのに…



アタシじゃダメだって
ハッキリ言わないから
期待して 傷ついて
アナタに甘い甘い sugar
振り回されて 涙してもなお
アナタの味方で
アナタの側に居たいの


一秒後も未来なんだから
強気に 冗談でも 言い切ってよ
「キミしかいらない」って
「キミだけ愛してる」って


夢の中ぐらい sugar
アナタとだけ繋がってる
アタシとだけ繋がってる
二人の夢を見させて



2007.12.30



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