たゆたう詩声 | ナノ



今日も



こんな真夜中にまでアナタを想う
アタシはなれたように画用紙を折る
今日はどうしようかななんて
いつも前もって考えてなんかいない
そのときになってフワッと浮かび
文字と形で想いを伝えるんだよ

メールでは言えない
電話も話せない
面と向かってなんて
もっとムリ
不器用すぎて口に出せない
その手に触れたいと

意地悪なその指先
口から出た溜息
言葉に出さなくても
好きなキモチわかるよ
疲れたと呟いて
忙しさに追われて
アタシを構う暇も
無いくらいのアナタが
アナタがスキなのよ


微かに触れた手を握り締めて
当たり前のように抱きしめてと
おまけみたいにキスもほしいの

甘えん坊じゃない
ワガママさえも微妙
何をどうしたらって
困ったりするけど
伝えたいのは1つ
その手が愛しいと

困らせたりしないし
ウソはつきたくないの
態度にすぐ出ちゃう
口に出すのは苦手
アナタがスキになってから
弱虫になったみたい
言わないわけにもいかない
だからせめて詩(ウタ)に
詩(ウタ)にして伝える


意地悪なその指先
口から出た溜息
言葉に出さなくても
好きなキモチわかるよ
疲れたと呟いて
忙しさに追われて
アタシを構う暇も
無いくらいのアナタも

想う忙しさに追われて
誰かを構う暇も
無いくらいのアタシは
アナタがスキなのよ



2010.08.07



[ 617/896 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -