たゆたう詩声 | ナノ



れぽぉと



アナタの姿を見るまでは
何だか心落ち着かずに
不自然なドキドキが続いて
着いた…なんて記号もない
メールがきたら
外に出て鍵を閉め
階段をゆっくりおりる
アナタの車が見えないから
少し強がりになり
着いてるわけじゃないじゃん
突っ込む余裕すらある
車に乗るとき
アナタがこっちを
見てないコトに
なんぼか救われてる
どんだけ恥ずかしがり屋だ
自分にも突っ込む
窓の外を見てるのは
恥ずかしいからで
気づかれぬように横顔を
まじまじと見ながら
スキだよって
伝えるタイミングを見計らう
結局は言えないコトが多く
悔しがってたりする
時間は進むから帰り際
きっと口数減るのは
やっぱり淋しいからで
離れたくなくなる
帰りぐらいはスピード落とせ
なんて言えないんだけど
心に思ってはいるんだ
車から降りるとき
意地悪く
アナタの言葉を催促する
そうじゃなくて
わたしにも
言いたいことがあるけど
言い出せないだけ
手を振る自分の姿は少し
大人な感じがした
家の中に入って
今日の出来事を思い返す
目を瞑ったらニヤケてしまうが
今は幸せのまま眠らせて



2010.07.30



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